金本 2000本安打はお預け

[ 2008年4月5日 19:54 ]

6回阪神1死二塁、金本が右中間に2ランを放つ。捕手阿部

 【神3-1巨】阪神は5回に犠邪飛で先制し、6回は金本の3号2ランで加点した。岩田は8回1失点で2勝目。9回は藤川が締めて5セーブ目。巨人は2連敗で、開幕から3カード連続の負け越し。打線が不振で、反撃は8回の1点のみだった。

 ≪勝利呼び込む3号2ラン≫阪神打線は立ち上がりからグライシンガーに苦しんだ。安打すらなかなか出ない。5回に野口の犠邪飛でやっと1点を先制し、続く6回、金本の3号2ランで勝利を呼び込んだ。

 6回は先頭の平野が内野安打で出塁し、新井が三振に倒れる間に盗塁で二塁へ。そして金本。甘い141キロを完ぺきにとらえた。「甘め。唯一の1球や」と失投を逃さず右中間席に運んだ。

 「いい投手にはこういう勝ち方しかない」と広沢打撃コーチは言う。連打は望めない。失投を粘り強く待つしかない。主砲がそれを実践してみせた。ただでさえリーグ最多勝投手に、昨季は打率2割台前半だった阪神。中でも金本は1割5分8厘で特に分が悪い。苦手な右腕からの1勝は、今季の巨人との戦いを占う意味でも重要だった。

 金本はこれで2000安打へ残り「2」。400本塁打にもあと「3」に迫った。チームも3カード連続の勝ち越しで開幕ダッシュに成功し、単独首位に躍り出た。それでも「油断せんように」と、4番打者は口元をぐっと引き締めた。

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2008年4月5日のニュース