松井秀 今季1号放つもヤ軍大敗

[ 2008年4月5日 11:11 ]

レイズ戦の3回、今季初本塁打を放つヤンキースの松井秀

 米大リーグ、ヤンキースの松井秀喜外野手は4日、ニューヨークで行われたレイズ戦で「8番・左翼」で先発出場。0-6で迎えた3回の第1打席でレイズ・ソナンスタインから右越えの1号ソロを放った。第2打席は三振、第3打席は中飛で3打数1安打1打点。

 レイズの岩村明憲内野手は「1番・二塁」で先発出場、第5打席まで4打数3安打、四球、敵失を含め5打席すべて出塁、2得点と活躍した。
 試合はヤンキースの中継ぎ陣が終盤に崩れ、レイズが13-4で勝った。

 ≪厳しい状況だが自信も≫ひざの手術を受けた。30代半ばを迎える。外野手は4人いる。松井秀を取り巻く状況すべてが、厳しいシーズンになることを示している。だが自信は揺るがない。「そうですね。(自信は)あります。今までで一番仕上がりはいい」
 先頭打者の3回、内に食い込むスライダーに体が鋭く回った。高く上がった打球がポールに当たり、右翼手の前に落ちた。「詰まった分だけ切れなかった。0から1になるのは、それはそれでほっとするもの」。1号本塁打を放った背番号55を、ダイヤモンド1周のときにしか聞けない長い拍手がたたえた。
 右ひざのリハビリテーションから始まったキャンプだった。「何をやるにも普段以上に準備が必要で、練習後のケアも必要。それが逆に良かった」。やり始めればひざだけでなく全身を鍛えることにもなる。「今まではやるときとやらないときの差がまだあった。ことしは朝から晩までゆっくりしている時間のないキャンプだった」
 故障上がりの8番打者が、最高のシーズンを迎えるのか。「打撃の感覚はいい。そういう手応えはある」。
 ≪岩村、勝利に貢献≫岩村が1番打者としてこれ以上ない働きで勝利に貢献した。3安打1四球に遊撃失策で5度出塁。うち4度は回の先頭打者だった。
 「打席で余裕があるのは確か」と今季の打撃に手応えを感じている。だがそれより強調するのが、チームの変化だ。
 「ことしは違うということをみんなが分かっている。タンパベイ銀行と言われないようにしないといけない。個々がいいモチベーションを保っている」と若いチームを鼓舞するように話した。

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2008年4月5日のニュース