リオ五輪工事で11人事故死 ロンドンはゼロ…計画性欠如など原因か
8月に開催されるブラジルのリオデジャネイロ五輪に関連する工事で2013年1月から今年3月までに作業員11人が事故死したことが、地元の労働監視当局が25日発表した調査で分かった。地元メディアが伝えた。
12年のロンドン五輪では工事の死者はゼロで、14年にブラジルで開催されたサッカーのワールドカップ(W杯)での死者は8人だったといい、リオ五輪の死者の多さが目立つ。労働監視当局の担当者は「計画性の欠如と完工を急いだことが原因」と指摘している。
宿泊施設が集中するリオ市東部と五輪の主要会場となる五輪公園がある市西部を結ぶ地下鉄新路線の工事では3人が死亡。うち1人はハンドブレーキを引いていないトラックが動きだしてひかれたという。五輪公園でも感電死などが起きた。
競技場だけでなく、五輪のレガシー(遺産)として建設された博物館でも転落事故などが起きた。
リオ市当局は犠牲者に弔意を示した上で、労働監視当局が事故を指摘した一部の博物館は、五輪関係のレガシー事業とは関係がないと主張した。(共同)
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