A案作者は野老朝雄氏 紋様へのこだわり「わが子のような作品」
2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は25日、東京都内でエンブレム委員会(委員長=宮田亮平文化庁長官)を開き、新たな大会公式エンブレムとして、最終候補4作品から「市松模様」が特徴的なA案を選出した。
同委員会は、A案の作者を野老朝雄(ところ・あさお)さんと発表した。同氏は紋と紋様にこだわり、2001年から紋様の制作をスタート、床面や壁面などの紋様や企業のロゴマークの作成など幅広く活動している。
大会公式エンブレムに決まり、野老氏は「頭が真っ白になってしまいました」と驚きを隠せない様子であいさつ。「長い時間をかけて作ったのでわが子のような作品。いろいろな形で広がってつながっていけば」とコメントした。
エンブレムは昨年7月、佐野研二郎氏デザインの作品が発表された後に盗用疑惑などが持ち上がり、9月に白紙撤回。新たに選考組織を設けて広く公募する形式で選考を進めてきただけに、同氏は「今までになかったコンペだったと思います」と委員会のメンバーをねぎらう場面もあった。
2016年4月25日のニュース
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