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五輪エンブレム“繰り上げ当選”なし…ゼロから公募!

[ 2015年9月2日 05:30 ]

東京五輪エンブレム白紙撤回

 大会組織委員会が五輪エンブレムを正式に撤回することを受け、新しいデザインを公募することも1日決まった。詳細については未定だが、組織委の武藤敏郎事務総長は「できるだけ早く、オープンにやりたい」と明言。どのような選考基準となるのか注目が集まる。一方、すでにエンブレム使用をスタートしていた五輪スポンサー企業には困惑が広がった。

 組織委の武藤事務総長は会見で、「直ちに新しいエンブレムの選考に入りたい」と説明。「公募を大前提にしたい」と述べ、公募をやり直す方針を明らかにした。時期や選考方法など詳細については明言を避けたが「できるだけオープンな選考にしたい」と強調した。

 白紙撤回となったエンブレムの応募は、東京アートディレクターズクラブ賞など国内外の7つの賞のうち、複数回受賞している人が条件だった。

 応募された海外4作品を含む計104作品の中から、昨年11月17、18両日に8人の委員による選考会を実施。初日は作者の名前を伏せた状態で全作品をテーブルに並べ、委員は「残したい作品」を投票してもらう形を繰り返して選考。2日目で4作品にまで絞り、8人の委員による投票が行われ、この時点でトップは佐野氏の作品だった。その後、委員一人一人が作品の優れた点や改善点などを議論していく中で、1作品が脱落し1~3位が決定。この時点でも佐野氏が1位となった。

 武藤氏は、次点だった作品を“繰り上げ当選”しないことについて「組織委で話し合った結果、全く新しいもののほうがいいと思った」と説明。ただ、公募をやり直し再度同じ手順を踏むには時間がかかるため、他の応募作品をベースに、審査員を交代するなどした上で選考するほうが現実的との見方も出ている。

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2015年9月2日のニュース