全国から失望の声…デザイン学ぶ学生「がっかりした」

東京五輪エンブレム白紙撤回

　東京五輪のエンブレムの使用が中止になった１日、全国から失望の声とともに、大会組織委員会の対応を批判する声も聞かれた。長野五輪の組織委のメンバーだった会社社長吉田総一郎さん（６９）は「長野五輪ではこうした問題は起きなかった。お粗末な印象だ」と批判した。

　羽田空港国際線ターミナルの到着出口からロビーに向かう通路に設けられた壁には、高さ約２メートル、幅約１メートルのエンブレムが描かれ、帰国者や訪日客に開催をＰＲしている。山形市の東北芸術工科大のキャンパスにいたデザイン工学部３年浪岡恭平さん（２０）は「ロゴが似てしまうことはあり得るが、画像の無断転用があったとすれば明らかにやってはいけないこと。デザインを学ぶ学生にとって佐野さんはビッグネームなので、がっかりした」と話した。