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愛子出し切った!メダル届かなくても笑顔「すがすがしい気分」

[ 2014年2月9日 04:57 ]

女子モーグルで4位になり、笑顔で引き揚げる上村愛子
Photo By スポニチ

ソチ五輪フリースタイルスキー女子モーグル決勝

(2月8日)
 “あと一段”を上がることはできなかった。5大会連続の五輪で初のメダル獲得を狙った上村愛子(34=北野建設)は、4位という結果に「メダルは獲れなかったけど、すがすがしい気分。全力で滑れたことで点数見ずに泣いてました」と、目をうるませながらも、笑顔を浮かべた。

 上位6人による“スーパーファイナル”の決勝3回目には進んだ。同僚の伊藤みき(26=北野建設)が6日の予選直前練習で右膝を痛めて欠場。星野純子(24=リステル)は予選敗退。そして、この日の予選2回目で5位に入り、決勝に進出した村田愛里咲(23=行学学園教)も直前の公式練習で左膝を痛め、無念の棄権…。日本勢でただ一人残った上村。仲間のためにも、最高の滑りを見せたかった。

 思いのすべてをぶつけて滑った。「たぶん自分らしい滑りはできたと思う。バンクーバーが終わった後に、またちゃんと戻ってこられるとは思っていなかった。メダルが獲れるか獲れないかという位置に戻ってこれたのがうれしい」。

 初出場の98年長野大会で7位入賞。02年ソルトレーク大会は6位。06年トリノ大会は5位。10年バンクーバー大会では4位に終わり、あと一歩でメダルに及ばず「何でこんなに一段一段なんだろう」と涙した。失意のバンクーバーから1年間の休養を経て、たどり着いた5度目の舞台。すっきりした表情で戦いを振り返った上村は、今後について「今回が最後だと思っているので。オリンピックの思い出はすごくいい。メダルはないが、頑張れてよかった」とさわやかに笑った。

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