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全競技トップバッター“空振り”角野決勝はお預け

[ 2014年2月7日 05:30 ]

予選を2本とも失敗した角野は苦笑い

ソチ五輪 スノーボード スロープスタイル男子予選

(2月6日 ロザフータル公園)
 全種目の先陣を切って6日に新種目のスノーボード・スロープスタイル予選が行われ、男子の角野友基(17=日産X―TRAIL)は31・00点で1組の13位。決勝に直接進める上位4人に入れず、8日(日本時間同日午後2時半)の準決勝に回ることになった。準決勝で4位までに入れば同日の決勝(午後5時45分)に進出できる。
【競技結果】

 陽気な男もさすがに落胆の色を隠せなかった。角野は2本の滑走を最後まで思い通りに滑り切ることができなかった。「動きが硬かった。緊張していたかも」。17歳は初めて味わう五輪の緊張感に滑りを乱された。

 スタートで生じた違和感は斜面を滑るうちに雪だるま式にふくれあがった。「(係員に)少しせかされましたね。ちょっと待ってと言ったのに、今行けって感じで」。3つの障害物をクリアした1回目は、3つ続くジャンプ台の2つ目でキャブ1260(得意の形と逆の足を前にするスタンスで前側に3回転半)の着地に失敗して尻もちをついて大きく減点。2回目は1つ目のジャンプ台でフロントダブルコーク900(軸を斜めに傾けて2回転半)で手をついて失速。そのまま技を繰り出さず滑り降りた。

 選手側から不満の続出した難コースは要望を受けて日に日に改善されたが、アイテムごとの間隔が狭く、ミスが挽回しにくい高難度のレイアウトは変わらなかった。根岸学コーチは「1つ目のキッカー(ジャンプ台)で飛び過ぎてスピードが取れなくなった」と指摘した。そのために2回とも2つ目のジャンプ台に向かう助走が短くなり、スピード不足から失敗につながった。

 予選の結果だけ見れば惨敗。ただしミスなく自分の滑りを出せば準決勝以降もビッグスコアは期待できる。「不満の残るランになった。下手過ぎて振り返りたくない」。このまま終われないのは、角野が誰よりも理解している。

 ▽スロープスタイルの試合方式 予選2組の上位4人(計8人)がまず決勝進出。予選で決勝に進めなかった両組の残り21人(棄権1人)が準決勝へ。準決勝の上位4人を加え、決勝は12人で競う。予選、準決勝、決勝は各2回ずつ試技を行い、高い方の得点が持ち点となる。予選や準決勝の得点は次のラウンドに持ち越さない。

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2014年2月7日のニュース