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五輪妨害か ロシア南部の駅で女が自爆テロ、15人死亡

[ 2013年12月30日 05:30 ]

 ロシア連邦捜査委員会によると、南部ボルゴグラードの駅舎の中央口付近で29日午後0時45分(日本時間同5時45分)ごろ、爆発が発生し、15人が死亡、40人以上が負傷した。共同電によると、同委員会は女による自爆テロと断定した。

 ボルゴグラードは、来年2月に冬季五輪が開催される南部ソチの北東約700キロに位置するロシア南部の交通の要衝。五輪妨害を目的とする自爆テロだった可能性がある。テロ警戒を強化していたロシア治安当局にとって打撃となった。

 爆発は、利用客の荷物を調べるため駅構内に設けられた金属探知機付近で発生。連邦捜査委員会のマルキン報道官は「女が警官を見て爆発物を起爆させた」と述べた。

 現場は駅舎で最も人が集まる場所。爆発はモスクワからの列車が到着する直前に起きた。炎が上がり、駅の外に煙が噴き出した。帰省客や迎えの人が急増する時期を狙って犯行に及んだ可能性も浮上している。

 10月にも路線バスでの自爆テロがあり、6人が犠牲となった。今月27日にはソチから東に約270キロ離れたピャチゴルスクで通行人3人が死亡する爆発が起きた。

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2013年12月30日のニュース