「おもてなし」かぶった 広島県おいしい PR企画で乗っかる!
2020年東京五輪招致でフリーアナ滝川クリステル(35)が残した名言「お・も・て・な・し」が、思わぬところに追い風を呼んでいる。「おしい!広島県」など奇抜なコピーで知られる広島県が12日、PR企画を新たに立ち上げたが、その名称はくしくも「広島おもてなし報道局」。滝クリ効果で予想外の注目を集めているといい、県観光課は「こんなビッグなネタにかぶって“おいしい!広島県”です」と大喜びだ。
本来なら、何の変哲もなかったはずのネーミング。これがにわかに注目されるから、世の中分からない。
「五輪と滝川さんの力を実感した。全力で乗っかります!」と県観光課の金田典子さん(44)は冗談交じりに笑う。
「広島おもてなし報道局」は、県内から選ばれた局員6人が、名所などを訪れた観光客に、体験した「おもてなし」を取材。ツイッターなどで発信する試み。もちろん東京五輪とは関係ない。
それでもこの日、広島県庁で行われた局員の任命式には「通常の会見よりかなり多くの報道陣が来た」と金田さん。
会見では、滝クリが発言と同時に行った独特の手ぶりにちなみ「独自の“おもてなしポーズ”はないのか」との質問が飛び、出席した呉市出身の俳優河原さぶ(67)が両手で頭上に大きく輪をつくり「OMOTENASHI」の「O」を表現。笑いを誘った。
狙って便乗したわけではない。8月に企画は固まっていた。金田さんら観光課は、8日のIOC総会での滝クリのスピーチを聞いたとき「“ヤバイ。パクリと言われる”と思った」という。
企画名の変更も検討されたが「いや待て。かぶることがオイシイんだ」との結論に。今では「いっそ“お・も・て・な・し報道局”に改名しましょうか」(金田さん)というほどノリノリだ。
広島県は昨年から他県との差別化のため、同県出身の有吉弘行(39)らを起用した「おしい!広島県」キャンペーンなどインパクト重視の観光戦略に転換。昨年度の県の総観光客数は前年比361万人増の5893万人と過去最高を記録した。今回の追い風も「もっけの幸い」と金田さん。逃すつもりはない。
滝クリとのコラボ実現にも意欲。「あちらがよろしければ、ぜひ局員に突撃取材させたい。どっちが“おもてなし”をパクったか論争、とか面白いですよね。7人目の局員になってくれたら一番ですけど」と金田さん。
おちゃめ、かつ抜け目ない戦略。「2024年広島五輪、狙っちゃうくらい盛り上げたい」と、金田さんらの鼻息は荒い。
2013年9月13日のニュース
-
天皇、皇后両陛下 五輪決定で猪瀬知事に祝意
[ 2013年9月13日 17:22 ] 五輪
-
「東京は大きな責任」帰国の竹田理事長が使命感
[ 2013年9月13日 10:09 ] 五輪
-
ソチ五輪聖火、砕氷船で北極点へ、海氷上リレーも
[ 2013年9月13日 09:20 ] 五輪
-
マドリード 24年五輪の招致断念「全ての恩恵得た」
[ 2013年9月13日 06:00 ] 五輪
-
「おもてなし」かぶった 広島県おいしい PR企画で乗っかる!
[ 2013年9月13日 06:00 ] 五輪
-
有明コロシアム“東京五輪仕様”へコート増設
[ 2013年9月13日 06:00 ] 五輪
-
「選手村に爆発物!」警視庁 予定地でテロ訓練 五輪想定で初
[ 2013年9月13日 06:00 ] 五輪
-
白鵬 東京五輪で「夢と希望できた」土俵入りに意欲
[ 2013年9月13日 06:00 ] 五輪
-
招致活動の大役終え…太田、東京国体で競技復帰
[ 2013年9月13日 06:00 ] 五輪
-
IOCバッハ新会長 野球&ソフトの復帰に慎重姿勢
[ 2013年9月13日 06:00 ] 五輪