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室伏当選無効問題 JOC日本語訳の手順書に違反記述

[ 2012年8月26日 06:00 ]

 国際オリンピック委員会(IOC)の選手委員選挙で陸上男子ハンマー投げの室伏広治(37=ミズノ、写真)が選挙活動に違反があったとして当選を無効にされた問題で、日本オリンピック委員会(JOC)が日本選手団に配布した日本語訳の投票手順書に室伏への投票を呼び掛ける記述があった点も両者がIOCから警告を受けた理由だったことが分かった。

 IOCは規定で、選挙活動に際しては許可を得た文書以外の配布やポスターの掲示、寄贈品を禁じている。関係者は「英語が分からない日本選手のために手順書の日本語版を事前に配ったが、紙が見つかり、最初の警告があった」と述べ、選手団から数百枚の手順書を回収してIOCに提出したという。

 今回の問題でJOCと室伏は自身の名前が入ったグッズの配布やポスター掲示のほか、選挙活動を禁じられた選手村の食堂での行動でも問題を指摘されている。JOCはIOCと見解の相違があるとして再調査を要望。回答を待ってスポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴するかどうかを今月末までに判断する。

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2012年8月26日のニュース