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大丈夫?ロンドン五輪 兵士増補 輸送混乱 

[ 2012年7月17日 09:25 ]

 17日で開幕まで10日に迫ったロンドン五輪で、問題が噴出している。会場警備は民間会社の人員不足が発覚し、急きょ英軍兵士3500人を増補する事態になった。選手の輸送では選手村がオープンした16日からバスが大幅に遅れた。英国特有の悪天候も重なり、順調とみられていた準備に不安が出ている。

 「大変申し訳ない。謝罪します」。大会組織委員会が契約する警備会社「G4S」幹部は14日、テレビ出演して弁明に追われた。同社は11日になって予定した1万人強の人員を確保できないことが判明。要員の教育不足も次々に報道された。16日に下院で追及されたテリーザ・メイ内相は「われわれは迅速に対応し、緊急措置を取った」と苦しい説明に終始した。

 各国選手団が次々に到着した16日は「空の玄関口」ヒースロー空港から選手を運ぶバスが道に迷うなど混乱。陸上男子400メートル障害の前世界王者、ケロン・クレメント(米国)は短文投稿サイトのツイッターで「4時間もかかった。第一印象はよくない」と嘆いた。

 ロンドンは天候不順で雨が続き、最高気温が20度前後と寒い日が続く。屋外会場の多くはスタンドに屋根がなく、ボリス・ジョンソン市長の「雨が降らなければイングランドではない」との言葉通りなら、雨具は欠かせなくなりそうだ。(共同)

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2012年7月17日のニュース