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不発サオリン「この大会は微妙」ロンドンで雪辱を

[ 2012年5月28日 06:00 ]

ボールにくらいつく木村((右)

バレーボール女子ロンドン五輪世界最終予選兼アジア予選最終日 日本2-3セルビア

(5月27日 東京体育館)
 天真らんまんな笑みはなかった。最低限の目標だった五輪切符は獲得したが、セルビアにフルセット負け。大事な一戦で11得点に終わったエース・木村沙織(25=東レ)は、「最後まで苦しかった。きょうは結果は良くなかったですけど、五輪切符を獲れたことは本当に良かった」と淡々と振り返った。

 第2セット終了時に、スパイク決定率がわずか9・09%で、試合を通しても16・33%にとどまった。サービスエースは2本マークしたものの、スパイクはことごとく決まらなかった。今大会7試合でチーム最多の114点をマークしたが、満足感には浸れない。「この大会は微妙でした」と小さな声で話した。

 高校2年だった03年に日本代表に初招集され、04年アテネ五輪、08年北京五輪と大舞台を経験。北京までは自身より年上の選手も多く甘えがあったが、真鍋ジャパンでは絶対的なエース。指揮官には「世界一のサイドプレーヤーになれ」と何度も言われた。「最初は理解できなかったけど、だんだん責任感を持つようになってきた」と木村。今大会はエースの責任を果たせなかったが、ロンドンでの金メダル獲得には25歳の爆発が欠かせない。「もっともっと点数を取れるようにしないといけない。ロンドンは真鍋さんの集大成の大会になるし、いい結果を出したい」。3度目の五輪。強烈なスパイクで、日本を表彰台に導く。

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2012年5月28日のニュース