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日本人異例の「後半型」 体重2キロ増で急成長

[ 2009年12月18日 06:00 ]

大学時代の小平奈緒

 これまでの日本の短距離選手は500メートルも1000メートルも、長野五輪金メダルの清水宏保に代表される先行逃げ切り型ばかり。しかし、小平は後半のスタミナに特徴がある。5年前から指導する結城匡啓(まさひろ)コーチ(44)は「彼女の能力はこれまでの日本の常識では計り知れない。レース後半で勝負することを考えてきた」と欧米の大型選手のような後半型の滑りを目指し今夏、肉体改造に取り組んだ。

 大学時代の小平は教職課程も取っており、十分な練習時間が取れなかった。社会人となった今季はようやくスケートだけに集中。結城コーチは「ずっと勉強があったので、僕も待っている感じだった。今年は休養もしっかり取れるようになり、1回の強度が上がった」と本格的な筋トレが可能になった。背中からでん部にかけての筋肉を集中的に鍛え、夏場は朝から夕方までトレーニング施設に詰めた。身長1メートル64と外国人と比べれば大きくはないが、筋力アップで体重を約2キロ増加して64キロに。腰やでん部など体幹部は誰の目からも明らかなほどに太く、大きくなった。

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2009年12月18日のニュース