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広瀬復活!快進撃日本人8年ぶりの4強入り

[ 2009年9月26日 06:00 ]

女子シングルス準々決勝で、ドイツのニコル・グレターを破った広瀬栄理子

 バドミントン、ヨネックス・オープン・ジャパン第4日は25日、東京体育館で全種目の準々決勝が行われ、女子シングルスで広瀬栄理子(24=三洋電機)がニコール・グレター(ドイツ)を2―0で下し、この大会では01年の森かおり(三洋電機)以来、8年ぶりとなる日本人の4強入りを果たした。女子ダブルスの末綱聡子(28)前田美順(23=ともにNEC・SKY)組も、第4シードのインドネシアペアをストレートで下した。

 ストレートのスマッシュが決まると、広瀬はガッツポーズとともに笑顔を見せた。ツアー最高位のスーパーシリーズ、ヨネックス・オープンでの4強入りは日本人5人目で自身初。「うれしい」と率直に喜んだ日本のエースだが、広瀬にとっては4強入り以上の意味を持つ大きな勝利だった。
 昨年12月、北京五輪前にも発症した古傷の右太腿筋断裂を再発させた。5月に試合復帰したが、8月の世界選手権を回避するなど、状態は最悪だった。世界ランク40位以上が集まる大会での4強は「脚がよくなった手応え」とともに、復活への大きな自信となった。
 第2セットで9―15とリードされた。「以前なら弱気になった場面」だが「ケガをしてつらい日々が続いたので、精神面で強くなれた。攻めるしかないと集中した」。6連続ポイントで追い付いた。若きエースにはたくましさも備わっていた。
 準決勝は次代を担うと言われる優勝候補、王儀涵(21=中国)に挑む。「楽しみな相手。体力、技術がどこまで通用するか」。戻ってきたエースの表情には、ケガ明けの不安ではなく、ケガを乗り越えた自分に対する期待がにじんでいた。

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2009年9月26日のニュース