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ピリピリ中国 少数民族独立派5人を射殺

[ 2008年7月9日 19:17 ]

 9日の新華社電によると、中国警察当局は8日、新疆ウイグル自治区ウルムチで、中国からの独立を目指し「聖戦」を唱えるグループの拠点を摘発、メンバー5人を射殺した。

 このグループは中国の少数民族であるウイグル族の男性10人、女性5人で構成、漢民族の殺害や中国から独立し新たな国家を建設することなどを目指していたという。警察が拠点を捜索した際にナイフで抵抗、同グループ側の2人が負傷、8人が拘束された。警官も1人負傷した。
 ウルムチでは3月、独立派による旅客機爆破未遂事件が発生。孟宏偉公安次官は今月初め、北京五輪に向けた安全上の脅威の一つとして新疆ウイグル自治区の独立派を挙げており、五輪を前に独立派の活動に警戒を強めている。
 グループは市内にある美容院の漢民族の店主が5月にナイフで刺されて負傷した事件を捜査中に浮上。市内のアパートの拠点捜索では「アラーのために」「(警察官を)道連れにする」などと叫んで抵抗したため、発砲を余儀なくされたという。拠点からは30本のナイフが見つかった。
 当局はグループが「聖戦」遂行のための訓練を受けていたとしているが、訓練場所など詳細は明らかにされていない。(共同)

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2008年7月9日のニュース