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最大543馬力のトヨタ「スープラGRMN」ニュル再降臨…進化したプロトタイプを見よ!

[ 2024年3月31日 08:00 ]

GRMNは「Gazoo Racingtuned by Master of the Nürburgring」の略で、トヨタ「GR」ファミリーの頂点に君臨する最強バージョンに与えられる名称だ。またマスター・オブ・ザ・ニュルブルクリンクは、トヨタの故チーフテストドライバー、成瀬弘氏の愛称となっている。

トヨタ スープラ GRMN プロトタイプ スパイショット

ニュルに再降臨したプロトタイプは、以前目撃したテスト車両から進化が見られ、レーシングにインスピレーションを得た、いくつかの新しいコンポーネントが確認できる。

トヨタ スープラ GRMN プロトタイプ スパイショット

フロントエンドでは、改良されたフロントリップとカナードを装備、中央に目立つエアスクープを備えた新設計のボンネットフードが確認できる。情報によると、フードにはカーボンファイバーを採用し、軽量化が図られる可能性があるという。

サイドビューでは、ボディがローダウンされているように見え、足回りでは、クロスドリル加工されたローターとともに、より大きなブレーキキャリパーも備えているようだ。またグリップ力のある、ミシュラン「パイロットスポーツカップ2」タイヤに取り付けられた軽量ホイールのセットも確認できる。

リアセクションでの注目は、リアウィングの変更だろう。前回のプロトタイプは、スープラ45周年記念エディションモデルと同じ、弧を描いたリアウイングを備えていた。しかし最新プロトタイプでは、翼はフラットになり、翼を下から支えるのではなく、翼の上部を安定させるスワンネックブラケットが付いている。

注目の心臓部だが、BMWから調達されたエンジンを搭載することはわかっている。1つの候補はBMW「M4 CSL」から供給される3.0リットル直列6気筒ツインターボ「S58」エンジンで、最高出力は543ps、最大トルクは649Nmを発揮する。またもう1つは、BMW「M2」からの流用で、この場合最高出力は460psとなる。それでもライバルとなる日産「Z NISMO」の最高出力426psを超えるスペックとなり、十分な改善となることは間違いない。

果たしてスープラGRMNが選ぶのは、どちらのエンジンか…その答えは最速で2024年前半にはわかるだろう。


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トヨタ スープラ GRMN プロトタイプ スパイショット

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