ハミルトン不在のメルセデスがタイヤ交換で大失態 ペレスがメキシコ勢50年ぶりV F1サキールGP

[ 2020年12月7日 05:30 ]

F1第16戦サキールGP決勝 ( 2020年12月6日    バーレーン国際サーキット・アウタートラック=1周3・543キロ×87周 )

初優勝に歓喜するペレス(左)=AP
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 5番手から出たレーシングポイント・メルセデスのセルヒオ・ペレス(メキシコ)が1時間31分15秒114で悲願のF1初優勝を飾った。

 スタート直後のターン4でフェラーリのシャルル・ルクレール(フランス)のマシンと衝突し、実質最下位の18位まで順位を落としてから驚異的なカムバック。今季限りでのチーム離脱が決まっており、来季のシートがないドライバーが優勝という皮肉な結果となった。2位はルノーのエステバン・オコン(フランス)が入り、初の表彰台を獲得。3位はランス・ストロール(カナダ)で、レーシングポイント・メルセデスがダブル表彰台となった。

 まさかの事態が起きたのは64周目だった。ワンツー体制を築いていたメルセデスのジョージ・ラッセル(英国)とバルテリ・ボッタス(フィンランド)が立て続けにピットインした際、ラッセルのスタッフがボッタス用のタイヤを装着するミス。あおりを受けてボッタスもタイヤ交換に手間取り、それぞれ順位を4、5位に落とした。新型コロナウイルス感染で欠場の総合王者ルイス・ハミルトン(英国)の代役に抜てきされたラッセルはタイヤの再交換に加え、終盤のパンク発生でさらにピットインと不運に見舞われた。メルセデスの失態に乗じてトップに浮上したペレスは1970年ベルギーGPのペドロ・ロドリゲス以来、メキシコ人として実に50年ぶりのF1優勝となった。

 3番手から出たレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン(オランダ)はペレスとルクレールの衝突でコースをふさがれ、フェンスにぶつかってルクレールとともに無念のリタイアとなった。

 (1)ペレス(レーシングポイント・メルセデス)
 (2)オコン(ルノー)
 (3)ストロール(レーシングポイント・メルセデス)
 (4)サインツ(マクラーレン・ルノー)
 (5)リカルド(ルノー)
 (6)アルボン(レッドブル・ホンダ)
 (7)クビアト(アルファタウリ・ホンダ)
 (8)ボッタス(メルセデス)
 (9)ラッセル(メルセデス)
 (10)ノリス(マクラーレン・ルノー)
 (11)ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
 (12)フェテル(フェラーリ)
 (13)ジョビナッツィ(アルファロメオ・フェラーリ)
 (14)ライコネン(アルファロメオ・フェラーリ)
 (15)マグヌッセン(ハース・フェラーリ)
 (16)エイトケン(ウィリアムズ・メルセデス)
 (17)フィッティパルディ(ハース・フェラーリ)
 リタイア ラティフィ(ウィリアムズ・メルセデス)
 リタイア フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
 リタイア ルクレール(フェラーリ)

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