ハミルトン不在のメルセデスがタイヤ交換で大失態 ペレスがメキシコ勢50年ぶりV F1サキールGP
F1第16戦サキールGP決勝 ( 2020年12月6日 バーレーン国際サーキット・アウタートラック=1周3・543キロ×87周 )
5番手から出たレーシングポイント・メルセデスのセルヒオ・ペレス(メキシコ)が1時間31分15秒114で悲願のF1初優勝を飾った。
スタート直後のターン4でフェラーリのシャルル・ルクレール(フランス)のマシンと衝突し、実質最下位の18位まで順位を落としてから驚異的なカムバック。今季限りでのチーム離脱が決まっており、来季のシートがないドライバーが優勝という皮肉な結果となった。2位はルノーのエステバン・オコン(フランス)が入り、初の表彰台を獲得。3位はランス・ストロール(カナダ)で、レーシングポイント・メルセデスがダブル表彰台となった。
まさかの事態が起きたのは64周目だった。ワンツー体制を築いていたメルセデスのジョージ・ラッセル(英国)とバルテリ・ボッタス(フィンランド)が立て続けにピットインした際、ラッセルのスタッフがボッタス用のタイヤを装着するミス。あおりを受けてボッタスもタイヤ交換に手間取り、それぞれ順位を4、5位に落とした。新型コロナウイルス感染で欠場の総合王者ルイス・ハミルトン(英国)の代役に抜てきされたラッセルはタイヤの再交換に加え、終盤のパンク発生でさらにピットインと不運に見舞われた。メルセデスの失態に乗じてトップに浮上したペレスは1970年ベルギーGPのペドロ・ロドリゲス以来、メキシコ人として実に50年ぶりのF1優勝となった。
3番手から出たレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン(オランダ)はペレスとルクレールの衝突でコースをふさがれ、フェンスにぶつかってルクレールとともに無念のリタイアとなった。
(1)ペレス(レーシングポイント・メルセデス)
(2)オコン(ルノー)
(3)ストロール(レーシングポイント・メルセデス)
(4)サインツ(マクラーレン・ルノー)
(5)リカルド(ルノー)
(6)アルボン(レッドブル・ホンダ)
(7)クビアト(アルファタウリ・ホンダ)
(8)ボッタス(メルセデス)
(9)ラッセル(メルセデス)
(10)ノリス(マクラーレン・ルノー)
(11)ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
(12)フェテル(フェラーリ)
(13)ジョビナッツィ(アルファロメオ・フェラーリ)
(14)ライコネン(アルファロメオ・フェラーリ)
(15)マグヌッセン(ハース・フェラーリ)
(16)エイトケン(ウィリアムズ・メルセデス)
(17)フィッティパルディ(ハース・フェラーリ)
リタイア ラティフィ(ウィリアムズ・メルセデス)
リタイア フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
リタイア ルクレール(フェラーリ)