トヨタ2年連続Vも…中嶋 悪天候で16周終了に複雑

[ 2013年10月21日 06:00 ]

世界耐久選手権シリーズ第6戦で優勝し、表彰台で笑顔を見せるトヨタの中嶋一貴(中央)ら

 世界耐久選手権(WEC)シリーズ第6戦は20日、静岡県富士スピードウェイで決勝が行われ、元F1ドライバーの中嶋一貴ら3選手が組んだハイブリッド車(HV)のトヨタが今季初勝利を挙げた。日本でのWECは2年連続制覇。激しい雨で中断が繰り返され、天候の回復が見込めないため、予定の6時間を短縮して終了した。2位はHVのアウディ、3位はトヨタエンジンを積むレベリオン・レーシング。市販車改造のGTカー部門では、昨年までF1で活躍した小林可夢偉のAFコルセはクラス5位(総合21位)だった。

 日本で2連勝したにもかかわらず、悪天候のためわずか16周で終わった。中嶋は「優勝という言葉がふさわしいか分からない。うれしいかと聞かれると微妙」と複雑な表情で振り返った。スタートから終了まで運転を担当したが終始、セーフティーカーの先導を受けて走る異例の展開。ポールポジションのアウディをはじめ、他車がピットに入ったため、労せずトップに立った。「多少なりとも(競い合う)レースをしたかった。何より、見に来てくれたファンの方たちに申し訳ない」と最後まで威勢のいい言葉は出てこなかった。

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