トヨタの次世代プリウス 燃費「10%改善」目指す

[ 2013年8月29日 09:50 ]

 トヨタ自動車の小木曽聡常務役員は28日、ハイブリッド車(HV)のプリウスについて「世代ごとに燃費を約10%改善しており、難しいが(現行の燃費の)記録を破っていきたい」と述べ、次世代でも10%程度の改善を目指す考えを示した。

 米デトロイト近郊で開いたハイブリッド車の戦略説明会で明らかにした。バッテリーの能力を高めるほか、エンジンの性能を示す熱効率も改善する。世界的にエコカーの販売競争が激化しており、性能をさらに高めることで販売増を狙う。

 小木曽氏は、プリウスの次世代のプラグインハイブリッド車(PHV)で、ワイヤレス充電を使うことができるかどうかの検証を日本や欧米で2014年に実施する計画も明らかにした。ワイヤレス充電は、車庫などの地面に充電器を埋め込んで、停車時にコードを使わずにできる。

 米国で業界全体のハイブリッド車の累計販売台数は16年までに500万台に達する見通しという。米国販売会社幹部は「トヨタの米国でのハイブリッド車のシェアは60%を超えている」と述べ、販売拡大に意欲を示した。(共同)

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2013年8月29日のニュース