共同開発の軽自動車発売 日産と三菱自、軽3強追う

[ 2013年6月6日 12:51 ]

 日産自動車と三菱自動車は6日、共同開発した新型の軽自動車をそれぞれ発売した。他社の競合車種を上回るガソリン1リットル当たり最大走行距離29・2キロの燃費性能が売りで、ダイハツ工業、スズキ、ホンダの軽3強を追い上げたい考えだ。

 共同開発車は、日産が「DAYZ(デイズ)」、三菱自が「eKワゴン」として売り出した。

 日産は東京都内で発表会を開き、志賀俊之最高執行責任者は「日産の先進技術を惜しまず投入した」と自信を見せた。デイズの価格は106万7850円からで、日産は月間販売目標を8千台としている。

 三菱自の新型車の価格は105万円から。eKワゴンなどで月販5千台を計画している。

 日産にとっては自ら開発に関わった初の軽で、三菱自は従来車種の新モデルとなる。三菱自の水島製作所(岡山県倉敷市)で日産分も含めて生産する。

 軽自動車は、低燃費を武器に人気が高まっており、新車販売全体の約4割を占める。シェアはダイハツとスズキがともに約3割、ホンダも約2割で他社を圧倒する。

 日産は三菱自から相手先ブランドによる生産(OEM)で供給も受けている。日産は軽市場で4番手だが、三菱自と合わせてもシェアは1割程度にとどまっており、共同開発車投入で2割まで引き上げることを目指す。

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2013年6月6日のニュース