ホンダ、タイ大洪水で冠水の新車1000台スクラップ

[ 2011年12月27日 21:32 ]

 ホンダは27日、タイ中部アユタヤ県のロジャナ工業団地内の工場で、大洪水で冠水した新車計1055台(販売価格約16億6000万円相当)をスクラップにする作業を始めた。

 ホンダのタイ現地法人によると、長期間水に浸っていた車やその部品を販売したり、再使用したりすることがないことを顧客に示すため、冠水した全車をスクラップにすることを決めた。1055台の大半はシティやブリオなどの小型~中型乗用車で、同工場内で約1カ月かけ、全車をスクラップにする。

 ロジャナ工業団地は10月上旬に浸水。屋根部分だけ水面の上に出たホンダの新車が並ぶ様子は、洪水被害を象徴する映像として世界中に流された。

 ホンダの工場は同8日に操業を停止、生産再開のめどは立っていない。(共同)

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2011年12月27日のニュース