トヨタ 新型「ラクティス」発売

[ 2010年11月22日 06:00 ]

発表されたトヨタ自動車の新型「ラクティス」

 トヨタ自動車は22日、ワゴンタイプの小型車「ラクティス」を全面改良し、全国のトヨペット店とカローラ店で発売した。従来モデルより車高を低くして燃費を良くしながら、広い室内空間を確保したのが特長。エコカー補助金制度の終了以降初となる新型車の投入で、落ち込んだ販売のてこ入れを図る。

 全長約4メートル、車高約1・6メートル。後部の荷室は高さを1・2メートルまで広げられ、大きな荷物を積めるよう工夫した。車いすに乗ったまま車両に乗り降りできる福祉車両もそろえた。
 前川真基専務は同日東京都で開いた新型車発表会で「(補助金終了で)需要が弱くなっており、(状況を)打開する車両になれば、との思いはいつもよりある」と述べた。
 排気量は1300CCと1500CCの2種類あり、燃費はともに二輪駆動がガソリン1リットル当たり20キロ。価格は最も安いモデルが144万5千円。すべてのモデルがエコカー減税の対象になる。
 グループの関東自動車工業岩手工場(岩手県金ケ崎町)で生産、月4500台の販売を目指す。
 安全面では、アクセルとブレーキを同時に踏むとブレーキを優先する装置を搭載。アクセルペダルの不具合による米国でのリコール(無料の回収・修理)を教訓にした。

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2010年11月22日のニュース