集客対策 モーターショー会場変更へ

[ 2010年4月1日 16:52 ]

 2011年に開かれる東京モーターショーの会場について、主催者の日本自動車工業会(自工会)が千葉市の幕張メッセから東京都江東区の東京ビッグサイトへ変更する方向で調整していることが1日、分かった。5月にも正式に決める見通し。昨年のショーで入場者が大幅に落ち込んだことから、都心に近い場所で開催して集客を図る。

 モーターショーは国内有数のイベントで、幕張メッセで開かれる代表的な催しでもあるため、会場変更による地元経済への影響も大きそうだ。
 モーターショーの昨年の入場者は61万4400人で、前回(07年)から56・9%も減少した。自工会は金融危機の影響で海外の量販車メーカーが出展しなかったことが響いたと説明。アジアの自動車市場の中心が中国に移ったことも背景にあり、東京モーターショーの人気回復は自動車業界の課題にもなっている。
 東京モーターショーは1954年に東京都千代田区の日比谷公園で始まり、59年に東京都中央区の旧東京国際見本市会場に移転。出展企業や入場者が増えたバブル経済期の89年から幕張メッセで開催している。入場者のピークは91年の201万8500人だった。

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2010年4月1日のニュース