トヨタ、米欧中以外もリコール検討
トヨタ自動車は29日、アクセルペダル関連部品の欠陥によるリコール(無料の回収・修理)問題で、これまでに判明した北米、欧州、中国以外の地域でも、リコールなどの対応を検討していると明らかにした。中南米や中近東などに広がる可能性がある。
トヨタ幹部によると、欧米や中国以外の地域でもリコールが必要か、各国の当局と協議を始めた。リコールにならない場合も、自主改修を実施する方向で検討している。
今回の問題は、米国の部品会社CTSが製造したアクセル関連部品の不具合が原因。条件によっては、ペダルが戻りにくくなる恐れがある。中南米のメキシコ、チリや中近東には、米国でリコール対象になった車種を米国内の同じ工場で生産、輸出した。日本と韓国で販売した車は、日本製の部品を使っており問題はないという。
既に判明しているリコール問題の対象車は約445万台。これとは別に、フロアマットにアクセルペダルが引っ掛かって暴走する恐れがあるとして、米国などで自主改修も進めている。
二つの不具合の対象車は延べ1千万台超。重複がかなりあるが、トヨタの集計作業が混乱しているため、改修などの対象車数は正確には分かっていない。
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