【浜田剛史氏の展望】総合力優位でKO狙える尚弥 リスク冒さず強引に攻めない 中谷の勝機は…
世界スーパーバンタム級4団体タイトルマッチ 統一王者・井上尚弥《12回戦》WBA1位・WBC1位・WBO1位・中谷潤人 ( 2026年5月2日 東京ドーム )
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総合力で井上尚の優位は否めないだろう。パワー、タイミング、経験ともに上回っており、中谷の方が長い互いの距離の差もスピードで埋められる。戦術のパターンも中谷より多く、KOの可能性もあるだろう。
井上尚が気を付けるとすれば、ダウンをしたネリ戦とカルデナス戦のように、強引に攻めないことだろう。サウスポーはパンチの角度がオーソドックスとは違う。中谷はパンチ力もある。ただ、この試合で井上尚はリスクは冒さないはずだ。
まだ成長過程にある中谷だが、現時点では井上尚が上。勝機を探すとするなら、自分の距離を保ち、しかも自分のリズムを崩さず、さらに手数を出し続ける戦い方だろう。
西田凌佑戦のような強引な試合でなく、井上尚より長い自分の距離から長いパンチを出す。当然、井上尚は距離を詰めるが、打ち合いに応じるのでなく、下がりながらでもリズムを保ってパンチを出すことが大事だ。
そこで「中谷は下がっているけどパンチを当てている」との印象を与えられれば、井上尚が強引に出てくる可能性がある。チャンスがあるとすれば、そのときだろう。
スーパーバンタム級に上げて2戦目の中谷に、体格差を懸念する声があるが、わたしはそうは思わない。懸念の理由は昨年12月のエルナンデス戦の苦戦だが、エルナンデスの過去の試合を見れば、序盤をしのぐと、中盤以降に粘りを見せる選手であるのが分かる。
エルナンデスはどの階級にもいるタフな選手で、体格差の問題ではないだろう。わたしは、エルナンデス戦の中谷は本調子ではなかったともみている。中谷がしっかり仕上げていれば、階級変更による体格差の問題は、気にする必要はないだろう。(元WBC世界スーパーライト級王者)
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