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那須川天心“進化のボディー” 「私も練習中に落とされそうに…」葛西トレーナーが絶賛の武器

[ 2026年4月11日 22:22 ]

WBC世界バンタム級挑戦者決定戦   同級1位 フアンフランシスコ・エストラダ(メキシコ)<12回戦>同級2位・那須川天心(帝拳) ( 2026年4月11日    両国国技館 )

葛西トレーナー(右)と勝利を喜ぶ那須川(撮影・松永 柊斗)
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 プロボクシングWBC世界バンタム級2位の那須川天心(27=帝拳)が同級1位の元世界2階級制覇王者フアンフランシスコ・エストラダ(35=メキシコ)を9回TKOで破った。約4カ月半ぶりの再起戦で復活を遂げ、昨年11月に敗れたWBC同級王者・井上拓真(30=大橋)にリベンジするチャンスを得た。

 公式戦初黒星から約4カ月半。連敗は許されない「崖っぷち」のリングで世界3階級制覇を見据えるレジェンド相手に、世代交代をやってのけた。試合後の会見で那須川は「ホッとしてます。勝てて。どんな感じだったったけ、というのが自分の中であるので早く見返したい」と語った。そして「結果以上に成長できた試合。前の手を使って自分の距離をつくれて。前回の試合ではできなかった。成長できたかな」と語った。

 4回終了時点での公開採点では、39―37で那須川、残り2人のジャッジが38―38とした。昨年11月の世界初挑戦で0―3の判定負けした井上拓真戦での3人とも38―38の採点と似通っていた。ただ、前回と異なったのは、よけて距離を取るのではなく、しっかりとパンチを出して相手の前進を止められたこと。8回終了後の採点は77―75、78―74、79―73でいずれも那須川となった。10回開始前にエストラダはコーナーを立ち上がることができず、そのままTKOとなった。

 左ボディーでエストラダをよろめかせて場内を沸かせた。那須川は「腹に入ったのが分かった。これなら効くというパンチが練習で手応えがあった」と自信。トレーナーを担当する元日本、東洋太平洋スーパーバンタム級王者でGLOVESジム会長の葛西裕一氏(56)も「あの、ボディーで終わらせたんですけど、左ボディー。あのボディーは私も練習中に何度か落とされそうになって」と笑った。「まあ私の倒されそうになった成果が出たかなと思うし、いいものを持ってますから。まだまだ強くなると思います」と教え子のさらなる成長を期待した。

 昨年11月の世界初挑戦で井上拓に0―3判定負けし、格闘技55戦目で初黒星。敗戦を機に練習環境も見つめ直した。キックボクサー時代にボクシングの指導を受けていた、元帝拳ジムトレーナーの葛西氏とタッグを再結成。課題としてきた接近戦克服へショートパンチを習得し、スパーリングではあえて近い距離で足を止めて打ち合うなど、弱点と向き合ってきた。

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