吏南 今年注目の19歳の女子プロレスラー 頂上まで「あと少し」
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【牧 元一の孤人焦点】女子プロレス「スターダム」の吏南(19)が昨年12月29日、東京・両国国技館の大会で、「ワンダー・オブ・スターダム(白いベルト)」王者・小波(29)への挑戦を表明した。
昨年は確かな歩みを感じさせる1年だった。2月に当時の白いベルト王者・スターライト・キッドに挑戦。3月には「シンデレラ・トーナメント」決勝に進出。8月には「5★STAR GP」ベスト4に上り詰めた。いずれも敗戦で終幕したものの、躍動感あふれる試合で観客に強い存在感を示した。
2025年最後の両国国技館での試合後に会場内で単独インタビューに応じた吏南は1年をこう振り返った。
「目に見える結果を残せずに悔しい半面、自分はこれだけできるんだということを世間に知らしめたという点で意味のある1年でした。でも、私はずっと、10代のうちにシングルのベルトを巻いてスターダムのトップに立ちたいと思って来たので、もうあまり時間がないという焦りもあります」
この1年で、実力が証明されたことは間違いない。
「5★STAR GP準々決勝で満員の後楽園ホールでメインを張った時に『ああ、あと少しだな』と思いました。春に高校を卒業して、プロレスに集中できるようになって、技のつなぎとか、間の取り方とか、確実に成長した手応えがありました。けれど、一方で『あと少し』が遠い気もして、秋以降、それをどう埋めればいいのか試行錯誤を繰り返しました」
5★STAR GPで優勝した渡辺桃、スターライト・キッドから白いベルトを奪取した小波との差は何か。
「やはり経験が大事だと思います。2人の試合を見ると、経験を重ねないと出せない渋み、深みがあると感じます。私はデビュー8年目でプロレス歴は長いのですが、高校に通っていた時は遠征に参加できていなくて経験が浅い部分があります。だから、これからどんどん積み重ねて行こうと思います」
吏南にはたぐいまれな才能がある。その一つがマイクパフォーマンスだ。5★STAR GPでベスト4に進出した際にはリング上で観客に向かってこう言い放った。「私は会社の犬になるつもりはないから。嫌なことは嫌と言うし、やりたいことはやりたいと言っていく。それが18歳、私の生きざまだ」。今回の両国国技館で、計21人参加のランブル戦を勝ち抜いた際にはこう言い放った。「私は19歳になったけれど、いつまでも『若い』とか『あと2年後、3年後』とか『未来』とか、もうそういうのは言われ飽きたから。2026年は私のやりたいことを全部やって、私の年にするので、おまえら、楽しみにしておけよ」。それらの言葉に、聞く人の心を揺さぶる強さがある。
「私は思ったことを話しています。お客さんに好かれようとする人も多いけれど私は嫌われても構わない。建前の話と心の底からの話は全く違う。私はこれまでためてきた悔しい思い、試合を終えた後の率直な思いをマイクで爆発させています。プロレスについて考えている時間が他の人たちより長いという自負があるので、それが言葉の重みになっていると思います」
現在、スターダムのトップ「ワールド・オブ・スターダム(赤いベルト)」王者に君臨しているのは、同じ所属ユニット「H.A.T.E」の上谷沙弥(29)。プロレスラーとして1年後輩の上谷は昨年、積極的にテレビのバラエティー番組やラジオ、雑誌などに進出して新たなファンを招き、女子として初めて「プロレス大賞」MVPに輝いた。
「その活躍を見て刺激を受けて、自分も頑張ろうと思う1年でした。上谷自身は言わないけれど、近くて見ていると、どれだけ大変なことをしているか分かります。それでも試合を欠場しない丈夫さを上谷は持っていて、尊敬する気持ちが強いです。今は『スターダム=上谷』になっていて『凄い』と思う半面、『負けてはいられない』と思います。『スターダムと言えば吏南』『女子プロレスラーと言えば吏南』と言われるようにしたい」
上谷は東京ドーム大会開催を目標に掲げている。しかし、1人の力でそれを成し遂げることはできない。上谷に匹敵する人気レスラーが必要で、絶対に見たいと思わせる魅力的な対戦が不可欠だ。
「それを実現できるように、どんどん強くなって、結果を残して行きたいと思います。『若いから』とか『未来がある』とか言われて来たけれど、それに甘んじていたら、すぐに年を取ってしまう。若いからこそ、今を大事に戦って行きます」
白いベルトへの挑戦は、目指す頂上への第一歩だ。
◇吏南(りな) 2006年12月28日生まれ、栃木県下野市出身の19歳。18年10月、デビュー。23年5月、フューチャー・オブ・スターダム王者。24年7月、稲葉あずさとともにNEW BLOODタッグ王者。25年9月、小波、フキゲンです★とともにアーティスト・オブ・スターダム王者。身長163センチ。体重55キロ。
◆牧 元一(まき・もとかず) スポーツニッポン新聞社編集局文化社会部。テレビやラジオ、音楽、釣りなどを担当。
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