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井上尚弥 5・2東京D、無敗同士の頂上決戦「やりましょう」 フェザー級挑戦も表明

[ 2025年12月29日 05:01 ]

世界スーパーバンタム級4団体タイトルマッチ12回戦   ○統一王者・井上尚弥 判定 WBC2位アラン・ピカソ● ( 2025年12月27日    サウジアラビア・リヤド ムハマド・アブド・アリーナ )

ピカソに12回判定勝ちした井上
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 プロボクシング世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(32=大橋)が27日にサウジアラビア・リヤドで行われた大型興行でWBC世界同級2位アラン・ピカソ(25=メキシコ)に12回判定勝ちし、歴代1位となる世界戦27連勝を飾った。次戦は5月2日に予定される東京ドーム決戦で、“前哨戦”を制した中谷潤人(27=M・T)の挑戦を受けることを明言した。

 初のサウジ決戦で自身初の2戦連続判定決着に終わった井上は試合後、珍しく疲弊していた。いつものように傷一つない顔で試合後会見に臨みながら「試合の内容も含め、ドッと疲れた」と苦笑いを浮かべながら「(ファンの)期待に応えられなかったことは悔しい。正直倒したかった」と終始ガードを固めたピカソを倒し切れず、自身に課題を残した。

 それでもこの勝利でファンが臨む“頂上決戦”へのカウントダウンが始まったことは確かだ。来年5月には中谷との日本人対決が計画される中、26日には中谷戦より世界5階級制覇を目指す可能性を示唆した。「そういう話が“さらっ”と入ってきたので“さらっ”と話してしまって…かき乱して申し訳なかった」とこの日はバツの悪そうな表情を浮かべながら前言撤回。「お互いに勝って“そりゃあ、もうやりましょうよ”と大橋会長にも(言った)。自分としてもやる気持ちも十分ある。もちろん自分から呼びかけていますし」と“前哨戦”をクリアした中谷の挑戦を受けることを明言した。

 今回の興行を手がけた、サウジアラビア総合娯楽庁トゥルキ・アラルシク長官も自身のXで「2026年前半には井上対中谷戦を観戦するために日本を訪れます」と投稿するなど、世界中が待ち望む一戦。今年3月の年間表彰式での電撃オファーから約1年。中谷とともに国内新記録のデビュー32連勝を飾り、無敗同士の頂上決戦がようやく実現する。

 もちろん唯一の4団体統一王者として、世代交代を許すつもりはない。前夜は世界単独1位の世界戦27連勝を記録し、パウンド・フォー・パウンド(PFP=全階級を通じた最強ランキング)1位返り咲きも射程圏内。「もちろんフェザー級も考えている」と中谷戦後は、11月ごろに予定する次々戦で日本人初の偉業達成を目指すことを明言。衰え知らずのモンスターが、26年もまた新たな歴史の扉を開いていく。

 ▽井上―ピカソVTR 多彩な攻撃を見せた井上が判定勝ち。序盤から速く、重い連打を浴びせて流れをつかんだ。中盤以降はロープ際に何度も追い詰めて攻め立てたが、決定打を欠いてダウンは奪えなかった。動きは最後まで軽快で被弾は少なかった。ピカソは守りを固めて善戦した。左フックなどで突破口を探ったが、こじ開けられなかった。

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