【プロボクシング】Sバンタム級の市原涼が8戦全勝8KOで敢闘賞 四国のジム2人目の全日本新人王
プロボクシング全日本新人王決定戦 ( 2025年12月20日 東京・後楽園ホール )
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東西両軍の代表による12階級で争われた。スーパーバンタム級は、市原涼(23=黒潮)が八谷洋平(36=RK蒲田)を2回2分10秒、鮮やかなKOで下し、四国のジムからは2人目の全日本新人王を獲得した。市原は敢闘賞。MVPはライト級の出畑力太郎(18=マナベ)、技能賞はフェザー級の謝花海光(M・T)が選ばれた。
7戦全勝7KOの戦績は、本物だった。市原は初回からよく伸びる右ストレートでペースを握る。2回にコーナーに詰め、右からつなげた左フックがカウンター気味に決まり、ダウン。タオル投入で8戦全勝8KOと、パーフェクトレコードを更新した。
所属する黒潮ジムは、高知県唯一のボクシングジム。地元から約50人も駆けつけた応援団への思いがあふれ、リング上のインタビューでは声を詰まらせた。「ホッとしています。左はメチャクチャ手応えがあった」と話した。
2020年度の全日本新人王決定戦で勝った福永宇宙は、同ジムの先輩で、四国初の全日本新人王。5年ぶり2人目の黒潮ジムからの全国制覇だが、小川竜司会長(51)は「その前に3連敗していたので」と笑う。地方ジムは興行や練習パートナーの面で大きなハンデを負うが「経営は大変だけど、全日本を獲ったのは四国ではウチだけなので」と喜んだ。
45年の歴史を持つ黒潮ジムは、練習生は40人ほどだが、プロ選手は12人もいる。「来てくれるのはプロ志望の子ばかり」と言う中に、市原がいた。「通信制の高校でゲームばかりしていた」生活から抜け出すために入門。「ボクシングは面白かった。やり切りたいと思った」と話す。
小川会長は「素質は感じなかった」と当時を振り返るが、徹底的に基礎を教え込むうちにパンチ力が覚醒した。これまでの7KOは全部、右だったが、初めての左でのKOに、市原は「タイミング、勘を大事にした」と新たな境地を切り開いた。
全日本新人王になったことで、日本ランキング入りする。小川会長は次の目標について「来年中に日本ユースタイトル」と設定する。その先には、同ジム唯一の日本王者・松岡洋介(フライ級=1989年獲得)に続く日本タイトルも見据える。「高知から大きな場所に出て行きたい」と話す愛弟子の横で、小川会長も「東京や大阪ではなく、高知というハンデを克服して、高い位置を目指したい」と続けた。
▽ミニマム級
京屋勇気(ワタナベ) 判定 辻永久(KWORLD3)
▽ライトフライ級
長島明澄(石田) 判定 加藤准也(三谷大和S)
▽フライ級
鈴木丈太朗(帝拳) 判定 橋本陸(グリーンツダ)
▽スーパーフライ級
松尾タンク拓海(真正) 判定 布袋聖侑(大橋)
▽バンタム級
光富元(六島) 判定 菅谷翔太(KG大和)
▽スーパーバンタム級
市原涼(黒潮) KO2回2分10秒 八谷洋平(RK蒲田)
▽フェザー級
謝花海光(M・T) 判定 豊永太我(ウォズ)
▽スーパーフェザー級
ラーメン高橋(KWORLD3) KO2回1分14秒 保谷勇次(三迫)
▽ライト級
出畑力太郎 TKO2回2分35秒 守屋龍之介(KWORLD3)
▽スーパーライト級
落合昭斗(一力) 判定 島田ネン(とよはし)
▽ウエルター級
石井竜虎(渡嘉敷) TKO5回35秒 福永永遠(真正)
▽ミドル級
佐々木革(八王子中屋) TKO4回1分21秒 テイラー海(本田フィットネス)
=すべて5回戦=
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