尚弥「過去イチ」仕上げ! タパレス&帝拳勢とのスパーでアフマダリエフ対策万全「今までとは違う」
プロボクシング世界スーパーバンタム級4団体タイトルマッチ 統一王者 井上尚弥(大橋)<12回戦>WBA暫定王者 ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン) ( 2025年9月14日 名古屋・IGアリーナ )
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世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(32=大橋)が2日、WBA世界同級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(30=ウズベキスタン)との王座統一戦に向け、横浜市内の所属ジムで練習を公開した。
公開練習前の会見。約100人の報道陣を前にした井上がいたずらっぽく笑った。「毎度言っているが、過去イチ(の状態)。聞き飽きたかもしれませんが」と切り出すと「本当に今回はスパーリングパートナーとのスパー内容含め、凄くいい内容でここまでトレーニングを積めている。凄く充実した練習ができた」と納得の表情。披露したシャドーとミット打ちでも軽快に動き、父・真吾トレーナーも「毎試合そうだが、今回も改めて最高だった」と太鼓判を押すほどの状態に仕上げた。
自身が「過去最強の敵」と称す相手との対戦に向け、23年4月アフマダリエフに唯一の黒星をつけた、元WBA&IBF世界同級統一王者マーロン・タパレス(33=フィリピン)と7月24日から約1カ月のスパーリングを実施。警戒する「フィジカル面やパワー」対策へ、タフさを兼ね備えるタパレスをアフマダリエフに見立てた。「参考というか、いい練習はできた。頑丈な相手に少し手を焼くシーンもあるかもしれないが、今回は強引なボクシングをする気はない。いくら頑丈な選手でも効くときは効く」とダメージを蓄積させていく展開をイメージする。大橋ジムの大橋秀行会長(60)もタパレス陣営から癖や特徴を伝え聞いていることも明かした。
また8月上旬には帝拳ジムでプロ初の出稽古も敢行。東洋太平洋フェザー級王者・中野幹士、WBOアジア・パシフィック(AP)フェザー級王者・藤田健児、WBO―APスーパーバンタム級王者・村田昴、日本バンタム級王者の増田陸らと実戦を重ねてきた。「今回はちゃんと意味のある選手としてきて、それぞれアフマダリエフに当てはまるスタイルを持つ。選手それぞれ突出していいところがある。そこに自分のポイントを見ながら一つ一つクリアできた。今までのスパーリングとは違う」と胸を張る。中野とは残り2回、手合わせする予定でトータル120ラウンドに達する見込みだ。
前日1日に公開練習を行ったアフマダリエフの映像を軽く見たことを明かしながら「やっぱり落ち着いているし自信に満ち溢れた表情をしている」と警戒を強めながらも、「総合力では自分が勝る」とのコメントに対して「そのコメントは見たが、そこに関してはちょっと的を外しているな、と。総合力は絶対に負けてないと思う」と笑顔で一蹴した。
試合当日は来年5月の“東京ドーム決戦”が内定する、WBC&IBF世界バンタム級統一王者の中谷潤人(27=M・T)が来場予定。大橋ジムの大橋秀行会長(60)が「来たるべき日に備えて」招待したことを明かすと、井上自身も「(中谷の目は)気にはしない。ただ着々とその日に向けて進んでいるというのは感じる。あと2戦しっかりやり過ごさないと」と気を引き締める。自身初となる首都圏以外での世界戦。すでにチケットも完売するなど、注目度は一段と高まっている。「守るという気持ちはどの試合もない。どんな勝ち方でも必ず勝ちを手にする。KOにこだわらずに、しっかりと勝つことだけを目的として試合を進めていきたい。その全てを名古屋で見届けてほしい」と力強く話した。



















