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【ボクシング】エスピノサ力 プロ初黒星でA級昇格逃す「こんなもんじゃないです」 祖父は元世界王者

[ 2025年8月17日 16:11 ]

プロボクシング チャンピオンズロード   ○漆谷悠矢(判定3―0 6回戦)エスピノサ力● ( 2025年8月17日    大阪市・住吉区民センター )

エスピノサ力
Photo By スポニチ

 判定を聞く前に、勝敗は悟っていた。ジャッジ2人が3点差、1人が4点差の完敗。勝てばA級昇格の決まる一戦で、エスピノサ力(18=大鵬)はプロの怖さ、厳しさを知った。

 期待のハードパンチャーが迎えたプロ7戦目。これまで手にした5勝(1分け)は、いずれもKO勝利だった。相手の出方を見て、激しく打ち返して、レフリーが試合を止めるパターン。プロ10戦目の漆谷は、同じ展開に陥るほど、経験値は低くなかった。

 スキを見て、左右のパンチを打ってくる相手に対し、序盤のエスピノサは圧倒的に手数が少ない。3回に左フックを浴びてダウン。4回から積極的に打って出たものの、10センチ以上身長の低い漆谷を攻めあぐね、決定打を与えられないまま、屈辱のゴングを聞いた。

 「待ちすぎた…。思っていた以上に相手が速かったし、やりにくかった。(負けた実感がなく)夢みたい…」

 控室の床に、18歳の悔し涙が落ちた。「涙?うれし涙です…うそ、悔し涙です」。強がった一言に、黒星のショックがにじむ。祖父は元WBC世界ライトフライ級王者のヘルマン・トーレス。WBA世界スーパーフライ級9位の健文トーレス(37=TMK)は叔父にあたる。その健文トーレスも、リングサイドで観戦。試合後、うなだれる甥に、厳しい言葉を贈った。

 「もっと真面目にボクシングに向き合えよ。勝たれへんよ」

 競技への姿勢を指摘され、「その通りです」と反省したホープは、こう続けた。

 「勝てると思っていた。でも、こんなもんじゃないです」

 一つの敗戦が、未来の世界王者を生む糧になる。

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