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中島玲 首骨折の大ケガ後にボクシングデビュー…そしてキック転向「自分を変えたかった」

[ 2024年12月5日 10:05 ]

B'GUSTOのサングラスを着用するキックボクシング転向後、初タイトル戦に臨む中島玲(撮影・酒井 卓也)
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 プロボクシング元日本スーパーウェルター級暫定王者でキックボクサーの中島玲(26=フリー)がスポニチアネックスのインタビューに応じた。幼少期の生い立ちから格闘技人生を振り返った。

 幼少期は、外で友達と遊ぶことが好きだったという。その中で3歳から親の進言で空手を始めたのが、格闘技を知るきっかけだった。「物心つく前から空手をやっていて、格闘技がない人生があんまりわからないというか記憶がある時にはもう空手をやっていた」と回想した。

 その後、K―1を目指すためにキックボクシングを始めたが、旧K―1が消滅。そのため高校進学のタイミングでボクシングを始めた。

 しかし2016年に悲劇が襲った。交通事故で首を骨折するという大ケガを負った。「自分が後部座席で寝てて、運転手がブレーキとアクセル踏み間違えてカーブのガードレールに激突して、受身が取れずに首を骨折して起きたら病院でした」と当時の様子を告白した。

 首を骨折した直後は、手の痺れなどで約2カ月間はベッドで寝たきりになったという。それでも事故から半年後には練習再開することができた。「スパーリングなど実戦的な練習ができるようになるまでは2年ぐらいかかりました」と説明した。

 19年にプロボクシングデビュー。23年4月に日本スーパーウェルター級暫定王者を獲得した。「嬉しかったのもありますけど、その時に“自分は格闘技で生きて行くべき人間なんだ”と思った」と振り返った。

 24年3月にキックボクシングへ転向。「まるっきり綺麗に違う世界へ行きたかった」という気持ちが転向するきっかけだった。

 さらには当時、格闘家としても変わりたい気持ちがあった。「正直ボクシング時代は、別に頑張ってなかったわけじゃないんですけど、ちょっとちやほやされて、そういうのに流されて遊びに走ってしまったところが凄くあった。今までは、全部親に“やれ“と言われてきた道で、格闘技人生を歩んでいたので、負けた時の言い訳を全部親のせいにしていた。そんな自分がほんまに嫌だった。自分で“キックボクサーになる”と決めたら、もう誰の言い訳にもできないんで自分を変えたかった」と明かした。

 キックボクシング初戦は、子ども時代に憧れていたK―1のリングだった。しかし厳しい現実を突きつけられた。今年3月の「K―1 WORLD MAX 2024 ―70㎏世界最強決定トーナメント・開幕戦」でヴィクトル・アキモフ(ロシア)と対戦したが、2Rにバックハンドブローの一発に沈んだ。

 「空手とキックボクシングをやってたから、感覚はすぐ戻ると思ってた。しかし距離感も違って、ボクシング時代よりも距離が遠くなったから目のやる位置にも困った。無様に負けて、やっぱりキックの世界も厳しいと思った」と振り返った。

 さらに「みんなが期待してくれてたんですけど、あの時に負けてここで頑張らないと3歳からやってきた意味が全部なくなると思った」と、この敗戦が格闘家としてのターニングポイントになったようだ。

 今年6月からKNOCK OUTに参戦。そして12月30日に開催される「KNOCK OUT K.O CLIMAX 2024」(横浜武道館)のメインイベントに出場。KNOCK OUT-BLACK ウェルター級王座決定戦で元Krushウェルター級王者の渡部太基と対戦する。「ここを乗り越えるか乗り越えないかは今後の自分の格闘技人生の真価が問われる」と格闘技人生としても必ず越えないといけない試合になると意気込んだ。

 勝てばキックボクシング転向後、初ベルト獲得そしてはボクシング日本暫定王者経験も含めて“二刀流王者”に輝くことになる。「KNOCK OUTのベルトを獲る事でキックボクシング転向してよかったと思える証になる」と気合いをいれた。(酒井 卓也)

 ◆中島 玲(なかじま れい)1998年(平10年)6月27日生、大阪府出身の26歳。幼少期に空手、キックボクシングを学び、高校からボクシングを始めて19年にプロボクシングデビュー。23年4月に日本スーパーウェルター級暫定王者を獲得した。24年3月にキックボクシング転向。12月30日にキックボクシング転向後、初のタイトルマッチに臨む。

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