ボクシング寺地拳四朗 フライ級で「4団体統一できたらいいな」京都市内で祝勝会に出席
プロボクシングの元WBAスーパー&WBC統一世界ライトフライ級王者で、フライ級で2階級制覇を目指している寺地拳四朗(32=BMB)が30日、京都市内のホテルで約240人を集めた後援会主催の懇親会に出席した。今年1月の防衛成功を祝う会で取材に応じ、改めて2階級制覇&世界主要4団体制覇への意気込みを示した。
「(ライトフライ級では)減量がしんどかったし、結果的には良かったのかな。(同級では4団体統一に)時間がかかりそうだった。階級を上げて統一すればいいかなと考えた。フライ級の方が魅力的な対戦相手がいそうというのもある。目標?4団体統一できたらいいな」
寺地は7月15日付でライトフライ級の両王座を返上した。現在空位であるWBC世界フライ級王座の決定戦に出場する見通し、と海外メディアなどで報じてられている。
寺地はライトフライ級でWBC王座を通算12度(17年5月獲得後に8度、22年3月獲得後に4度)防衛しており、フライ級で上位にランクされる見込み。対戦相手は現在WBCで1位につけるクリストファー・ロサレス(ニカラグア)が有力とされる。ロサレスは18年4月に比嘉大吾に9回TKO勝ちして、WBC世界フライ級王座を獲得(防衛1)している実力者だ。将来、対戦する可能性を見越して寺地は映像を一度チェックしたそうで「強いのは強い。身長が高いわりに前に出てくる。来てくれる方が戦いやすい」と印象を語った。
フライ級の他団体王者はWBAが5月に初防衛に成功したユーリ阿久井政悟(倉敷守安)、WBOが7月20日に決定戦で加納陸を下したアンソニー・オラスクアガ(米国)だ。WBCとIBFは空位。寺地は「今、ベルトを持っている2人はどちらとも対戦してみたい。そういう(統一戦が実施される)流れになってほしい。一人で集めるのは大変だから」と話した。
今年1月の防衛成功後に手術を受けた右拳は経過も順調。4月ごろからサンドバッグを打ち始め、6月にはスパーリングを再開したという。「右拳は全然、大丈夫。最初は痛かったけど、徐々に慣れていく感じで。階級を上げても不安は全然ない。(フライ級でも)スタイルは大きく変わらないと思う。ただ、ディフェンスは練習してます。もうちょっと(ファンを)ヒヤヒヤさせない試合を見せられたら、と思う」。フライ級初戦へ向け、レベルアップに努める日々を過ごしている。
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