尚弥 ドヘニー戦後はグッドマン?アフマダリエフ?”相手不在”も当面はSバンタム級で「全力でこなす」
プロボクシング4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ 王者・井上尚弥(大橋)<12回戦>WBO2位テレンス・ジョン・ドヘニー(アイルランド) ( 2024年9月3日 東京・有明アリーナ )
プロボクシング世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(31=大橋)が16日、都内のホテルで会見し、9月3日に東京・有明アリーナで元IBFスーパーバンタム級王者でWBO世界同級2位テレンス・ジョン・ドヘニー(アイルランド、26勝20KO4敗)との防衛戦を行うことを正式発表した。
井上尚は”日本人キラー”相手に格の違いを見せつけることを宣言した。18年、8月に岩佐亮佑(セレス)に判定勝ちしてIBF王座を獲得し、23年6月には中嶋一輝(大橋)を下すなど過去対日本人は3勝2KOのドヘニー戦へ「一発は警戒しながら、一発も触れさせないという気持ちで自分のボクシングを展開したい」と宣言した。
5月6日には東京ドームで挑戦者ルイス・ネリ(メキシコ)を6回TKOで下し4団体の防衛に成功した井上尚。34年ぶりとなるボクシング興行で4万超の観客を魅了して以来の一戦。モチベーションの低下も心配されたが、井上尚はきっぱりと否定した。「東京ドームで試合ができたことはボクシング人生で凄くキャリアになる一戦だった。その一戦をこの試合で超えられるようなパフォーマンスしないといけない。燃え尽きるのではなく、加速させるような一戦にしたい」。昨年末のタパレス戦前以来となる、ジム内強化合宿を18日からスタート。気の緩みはないことを強調した。
当初はIBF、WBO世界同級1位のサム・グッドマン(25=オーストラリア)との対戦の可能性が浮上していたが一転しドヘニー戦へシフト。全盛期を過ぎた37歳との対戦には、海外では批判的な意見も飛び交った。それでも井上尚は「(2年間で)6試合をフルで前回(ネリ戦)みたいな試合をやるのはほぼ不可能。スーパーバンタムでまだやるのであればなら、いつかこういう試合は絶対にきてしまう」と淡々と話した。
続けて「今回ドヘニーに勝って、次はグッドマンなのか、アフマダリエフなのかはまだ全然話に出てこない。そうなっていくとして、仮にアフマダリエフを撃破したら次は誰とやるのか、そこがまた難しい。ただそういう状況だからといって、体ができていないのに階級を上げる選択肢は今はない。約2年と決めた中で今回はドヘニー。そこは全力でこなしていかないといけない。今は周りの期待や、スーパーバンタム級でやる楽しさなどが加わっているので、そこは心配ない」と”相手不在”でも早期のフェザー級転向を否定した。
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