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【G1クライマックス】「このリングの主役は俺だ」オカダの3連覇を阻み内藤哲也が6年ぶり夏の最強男襲名

[ 2023年8月13日 19:16 ]

6年ぶりにG1クライマックスを制した内藤哲也  
Photo By スポニチ

 新日本プロレスの真夏の最強戦士決定戦「G1クライマックス33」は13日、東京・両国国技館で優勝決定戦を行い、内藤哲也(41)が史上初の大会3連覇を目指したオカダ・カズチカ(35)を破り、2017年大会以来6年ぶり3度目の優勝を果たした。

 数々の名勝負を繰り広げ、新日本の屋台骨を背負ってきた2人がG1の優勝決定戦の舞台で激突するのは初。「内藤」そして「オカダ」コールが交錯した14度目のシングル対決。開始早々、内藤は自分の流れに持ち込むと10分過ぎからオカダの首へ集中攻撃。場外戦で鉄柵を使ったネックブリーカードロップで大きなダメージを与え、試合を優勢に進めた。

 しかし、3連覇を目指すオカダも必死に立て直し反撃を試みた。25分過ぎ、内藤はG1初制覇のフィニッシュとなったスターダストプレスを見舞うが、失敗。大きなダメージを負う。それでも場内の内藤コールに後押しされ、オカダの猛攻に耐えた。30分を経過すると、決定打を狙うお互いの技を読み合う究極の攻防が展開。しかし、内藤は「レインメーカー」のクリーンヒットを防ぎ、最後は「レインメーカー式デスティーノ」からこん身のデスティーノをさく裂させ、オカダをマットに沈めた。

 割れんばかりの「内藤コール」が鳴り止まない。試合後のセレモニー。史上最多32人参加のサバイバルを勝ち抜き、頂点に立った内藤は6年ぶりのトロフィーを手にし至福の笑みを浮かべる。そして最多5回のG1優勝を誇るミスターG1こと蝶野正洋から優勝旗を受け取り、2人で拳を突き合わせ喜びを分かち合った。

 マイクパフォーマンス。最高の千両役者、内藤が輝きを放つ最大の見せ場が訪れた。会場に詰めかけたファンに感謝を思いを述べると、こう言い放った。「俺、ずっと、って言葉あまり好きじゃなくて。だからこそ、今思い切り楽しみたい。だからこそ、今というもう二度と戻らないこの瞬間を目一杯楽しみたい。俺は何度でも言いますよ。このリングの主役は、俺だ」。

 拍手とコールが続き「じゃ皆様、最後は思い切り叫びましょうか。このG1クライマックス史上最高の大合唱。準備はよろしいでしょうか」と切り出し「G133、最後の締めはもちろん、BUSHI、広夢、鷹木、チィタン、陽太、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハ・ポ・ン」で大団円を迎えた。

 内藤コールはセレモニーが終わっても収まらない。夏の熱きバトル。最後に笑ったのは誰よりも優勝に執念に燃やした内藤哲也だった。

 ◇G1クライマックス優勝決定戦無制限1本
○内藤哲也 34分18秒 片エビ固め オカダ・カズチカ●
 ◇最近10年のG1優勝者
2014 オカダ・カズチカ(2)
2015 棚橋 弘至(2)
2016 ケニー・オメガ(1)
2017 内藤 哲也(2)
2018 棚橋 弘至(3)
2019 飯伏 幸太(1)
2020 飯伏 幸太(2)
2021 オカダ・カズチカ(3)
2022 オカダ・カズチカ(4)
2023 内藤 哲也(3)

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