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ボクサー“天心劇場”8日開演!主演“僕”、監督“僕”、戦うのは“俺”「全部を通して僕の大会に」

[ 2023年4月7日 04:45 ]

スーパーバンタム級   那須川天心《6回戦》与那覇勇気 ( 2023年4月8日    有明アリーナ )

フォトセッションに臨む那須川(左)と与那覇(撮影・河野光希)
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 キックボクシングからプロボクシングに転向した那須川天心(帝拳)が6日に都内のホテルで、自身のデビュー戦を含むダブル世界戦興行の公式会見に出席した。世界戦に出場する選手や来日した関係者・オフィシャルを前に、メインイベントの2つ前“セミセミ”で興行の主役になると宣言。ボクシングでも自身のスタイルを貫いて魅了する“天心劇場”を約束した。

 既に7キロ以上を減量した計量前日。普通なら口も開きたくない状況で、天心は快活にしゃべりまくった。会見ではメインを張る2団体統一王者の寺地や元世界王者の井上拓真やソリスが前列に座ったが、後方でも存在は主役級。「心技体全て整えてきた自負はある。全ての人にサプライズを見せられると思う。僕の強さや戦いだけではなく、入場から全部を通して僕の大会にしたい」と言い切った。

 元気な理由を問われると「(格闘技を)45戦以上やってるプロですからね」と笑い飛ばした。本格的なボクシング練習は昨年10月から。当初は4ラウンドのスパーでも疲れが出ていたが、初めて取り組む課題の連続が刺激的だった。「日々の成長が目に見えるように分かって楽しかった。毎日が学校、青春って感覚ですね」。ただ、キックボクシングと同様、ステージや相手によってスタンスを変えることはしない。「どう戦っても賛否はあるし、何も気にしていない。ボクシングというルールの上で那須川天心の戦いをするだけ」とオレ流を貫く。

 会見には米興行大手トップランク社のデュバフ社長も出席。「ついに天心選手がこのリングに上がる」と“神童”参戦を喜んだ。帝拳ジムの本田明彦会長も「(2月の)プロテストとはまるっきり違う。自信を持って送り出す」と成長を確約。デビュー戦次第では早期の米国進出も期待できる。「主演・僕だし製作も僕。プロモーションも含めて全てやってきた。監督も僕で、戦うのも俺。劇場を見せます」。誰も見たことのない格闘技劇が8日、開幕する。

 ≪打倒天心に与那覇が自信≫那須川の相手、与那覇は打倒・天心に自信をのぞかせた。人気格闘家のボクシングデビュー戦で注目される一戦。「これは那須川天心選手ありき。そこは感謝しています」としながら「(注目を)全部頂戴したい」と“おいしいとこ取り”を宣言。1日の公開スパーリングの映像も確認済みで「スピード以外は全て自分が勝っている。(那須川が)魅せようと思えば思うほど、自分は倒しやすくなる」と不敵に笑った。

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