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JBCが坂VS奈良井戦の裁定とリング外落下について報告書「心より陳謝」「再発防止に努める」

[ 2022年12月29日 23:01 ]

9月の日本スーパーフェザー級タイトルマッチ、6回TKOで奈良井翼(左)を下し、2度目の防衛に成功した坂晃典
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 日本ボクシングコミッション(JBC)は29日、9月17日にメルパルクホール大阪で行われた日本スーパーフェザー級タイトルマッチに関する検証結果の報告書を公式サイトに掲載した。試合は同級王者の坂晃典(30=仲里)が当時同級3位の挑戦者・奈良井翼(23=RK蒲田)に6回TKO勝ちしたが、(1)2回に奈良井のパンチを受けた坂がキャンバスに手をついたダウンがスリップと裁定された、(2)4回にダウンを奪われた坂が奈良井に組みついた際に両者がリング下へ落下した、の2件についてRK蒲田ジムから抗議文と嘆願書が提出されていた。

 JBCの検証結果は以下のとおり。

 (1)スリップと裁定したレフェリーがインターバルに3人のジャッジに確認して裁定は変わらなかったが、映像で検証した結果、担当した審判員4人全員がダウン判定すべきだったとした。

 (2)リングからの落下はロープが著しく緩かったことが原因で、試合直前に奈良井陣営から指摘があったものの、スーパーバイザーがそのまま試合を許可。そのため奈良井が優勢だった状況を減殺させる結果となり、選手の安全管理上も問題のある判断だった。

 JBCは以上を踏まえた総括として「ご迷惑をおかけした関係各位に心より陳謝するとともに、対策を講じて再発防止に努める」と発表。防止策は(1)レフェリーに対して常に適切なポジションを維持するよう指導、(2)リングロープは西日本ボクシング協会およびリング設営業者に対し安全性を高める施工を依頼し、当該状態での使用を以後禁止、(3)担当スーパーバイザーに対し適切な試合管理ができるよう指導を徹底、(4)奈良井に関しランキング上正当な評価をする(現在は日本スーパーフェザー級5位)、の4点とした。

 なお、今月17日付となっている報告書には、試合日が「9月7日」と記載されている。

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2022年12月29日のニュース