京口 統一王座“養成ギプス”で下半身強化 俺は今、猛烈に特訓している!
WBC&WBA世界ライトフライ級王座統一戦 WBAスーパー王者・京口紘人《12回戦》WBC王者・寺地拳四朗 ( 2022年11月1日 さいたまスーパーアリーナ )
日本人同士の2団体王座統一戦に挑むWBAスーパー王者・京口紘人が下半身強化の新トレーニングを導入した。補強運動用の定番器具「レジスタンスバンド」で腰と両足首を結び、負荷をかけた状態でシャドーボクシングやミット打ちを行う。“大リーグボール養成ギプス”を下半身に装着したような姿で軽快に動いた京口は「足腰の強化になるし、新しい刺激にもなっている」と話した。
「レジスタンスバンド」は海外選手のトレーニング動画を見た小林尚睦トレーナーが購入。京口が6月に敵地メキシコで4度目の防衛に成功後、統一戦だけではなく今後も見据えた強化として新トレーニングに着手した。当初は1ラウンド動くだけで「尻が痛い」と訴えていた京口だが、現在はスパーリングを終えたあとに楽々と3ラウンドを消化。刺激を受け、ジム同僚のWBO世界ミニマム級王者・谷口将隆(28)や日本ライト級王者・宇津木秀(28)らも導入したという。
上半身でも試した京口の「あまり効果がなさそう」との意見を受け、下半身だけのトレーニングに集中させたという小林トレーナーは「重心がしっかりしてパンチ力強化にもつながるのでは」と期待した。
WBC王者・寺地拳四朗との対決へ向け、自身のYouTubeチャンネルへの投稿は一時休止。フィジカルとジャブが強い日本フライ級12位・桑原拓(27=大橋)とスパーリングを行うなど実戦形式の練習と強化トレーニングを重ねて大一番に備える。
▽大リーグボール養成ギプス 漫画「巨人の星」で主人公の星飛雄馬に父・一徹が幼少期から着用を強制したギプス。肩から二の腕、肘から手首の部分をバネでつなぎ、日常生活から負担をかけて筋力を鍛える目的がある。飛雄馬は巨人入り後、魔球「大リーグボール」を複数種類開発したが、ギプスとの因果関係は不明。
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