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スーパーフェザー級の木村吉光が“アジア2冠”達成 中川兼玄を3度倒して12回TKO勝ち

[ 2022年8月30日 22:10 ]

プロボクシングWBOアジア・パシフィック・スーパーフェザー級王座決定戦12回戦 ( 2022年8月30日    後楽園ホール )

12回TKO勝ちで新王者となった木村吉光(中央)
Photo By スポニチ

 WBOアジア・パシフィック・スーパーフェザー級1位の木村吉光(26=志成)が同級4位の中川兼玄(27=角海老宝石)に12回2分29秒TKO勝ちして新王者となった。戦績は前東洋太平洋スーパーフェザー級王者でWBO同級14位の木村が17戦14勝(9KO)2敗1分け、中川が18戦11勝(5KO)7敗。

 木村は中間距離での打撃戦でワンツー、左ボディーを再三ヒットさせて優位に立ち、5回にはカウンターの右で最初のダウンを奪取。打たれ強い中川に右ストレートやアッパーを浴びてヒヤリとする場面もあったが、9回にワンツーで2度目のダウンを奪うと、最終回にも右フックが顎にクリーンヒット。崩れた中川を見たレフェリーが即ストップをかけた。

 木村は5月にフランスでIBFインターナショナル同級王座に挑戦する予定で、昨年12月に獲得した東洋太平洋王座を返上。だが、相手側の問題で試合は中止となり、代わりに組まれたタイトル戦で“アジア2冠目”を獲得した。試合後、リング上のインタビューでは「中川選手には5年前に勝ったけど、リベンジマッチで燃えていると思ったので僕も気合を入れた。ラッシュをかけても倒れなくて気持ちの強さを感じた」と相手を称え、「今日は僕のじいちゃんの誕生日なので、いいプレゼントができたと思う」と話した。頭痛のため試合後は病院へ向かい、取材会場には現われなかった。

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2022年8月30日のニュース