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サウナ減量で試合禁止のカシメロ、WBOがバンタム級王座剥奪を発表 実行委が全会一致で決議支持

[ 2022年5月4日 15:21 ]

WBOのバンタム級王座を剥奪されたカシメロ
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 WBO(世界ボクシング機構)は3日、世界バンタム級王者ジョンリール・カシメロ(33=フィリピン)の王座を剥奪すると発表した。公式サイトで公表された「チャンピオンシップ委員会の決議」によると、全会一致で王座剥奪をWBO実行委員会へ勧告。同実行委員会も全会一致で決議を支持したという。

 カシメロは4月22日にリバプールでポール・バトラー(33=英国)との防衛戦を予定していたが、現地入り後に英国ボクシング管理委員会が禁じている試合直前のサウナによる減量を行っていたことが発覚。試合出場を禁じられ、バトラーは代わりにジョナス・サルタン(31=フィリピン)と暫定王座決定戦を行い、判定勝ちして暫定王者となっていた。カシメロの王座剥奪に伴い、バトラーは正規王者に昇格。カシメロはランキング1位となる。

 カシメロは昨年12月にもバトラーとUAEで対戦する予定だったが、前日計量に姿を見せずキャンセル。この時は胃腸炎を主張し、WBOも王座保持を認めたが、再設定されたバトラー戦を戦わなければ王座をはく奪するとの声明を発表していた。バンタム級はWBAスーパー&IBF王者の井上尚弥(29=大橋)が6月7日にさいたまスーパーアリーナでWBC同級王者ノニト・ドネア(39=フィリピン)との3団体統一戦に臨むが、WBO王者の交代により、王座統一後の展開に影響が出る可能性がある。

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2022年5月4日のニュース