×

堤駿斗 特例A級デビューへ!尚弥に続く超逸材アマ13冠の実力見せた

[ 2022年4月27日 05:30 ]

プロテストでスパーリングする堤駿斗(左)(撮影・郡司修)
Photo By スポニチ

 ボクシングの16年世界ユース選手権で日本人初優勝などアマ13冠の堤駿斗(はやと、22=志成)が26日、東京・後楽園ホールで、6回戦出場が可能なB級でプロテストを受検した。3回のスパーリングで高い技術を披露し、27日の発表では合格が確実。WBAスーパー&IBF統一世界バンタム級王者・井上尚弥(29=大橋)らが特例で認められたA級(8回戦以上)でのプロデビューも濃厚となった。

 強くて鋭いジャブ、正確なカウンターの右アッパーにサイドステップから一気の連打。「ロマチェンコみたいだ。逸材です」。プロテストを担当した日本ボクシングコミッション(JBC)のベテラン役員は、世界最高の技術を誇る元3階級制覇王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)の名前を挙げて堤のスパーを絶賛した。採点も高いと明かし、合格にお墨付きを与えた。

 「ちょっと硬くなった。基礎的なものを見せようと、防御も意識して慎重に進めた。良かったとは言えないけど、最悪な結果は免れたかな」。“プロ第一歩”を控えめに振り返った堤だが、スパーは13日のプロ転向表明後まだ2回目。それでも初対決となった同門のサウスポー、元WBOアジア・パシフィック・フェザー級王者の森武蔵を全く苦にせず、「フィニッシュにつながるシーンは見せていない。そこは試合で見せたい」と明かした。

 フェザー級で6~8月が有力なデビュー戦はA級が計画されている。8回戦でのデビューは過去に井上尚弥ら7人、6回戦だった前WBA世界ミドル級王者・村田諒太(帝拳)を含めてA級デビューも8人しかいないが、ジムが申請すればJBCの評価からしても実現の可能性が高い。プロテストとしては異例のサウスポーとの対戦も、地域王者クラスとの手合わせがA級デビューへ必要だったからだ。

 外国人相手が予想されるデビュー戦は同門のWBO世界スーパーフライ級王者・井岡一翔の前座が検討されている。「2回が終わって記者がたくさん来ているのに気づいて、良いところを見せないと、と思った。また見に行きたいと言われる選手になりたい」。プロの自覚も芽生えている。

 ▽プロボクシングのライセンス 8回戦以上を戦えるA級、6回戦が可能なB級、4回戦のみのC級(新人王決勝は6回戦可)があり、C級4勝以上でB級、B級2勝以上でA級へ昇格する。プロテストは原則C級だが、アマチュア全日本ランキング10位以内相当の実績でB級での受検が可能となる。村田諒太は12年ロンドン五輪ミドル級金メダルの実績からA級でプロテストが行われた。

 ◇堤 駿斗(つつみ・はやと)1999年(平11)7月12日生まれ、千葉市出身の22歳。小5で空手からボクシングへ転向。並行して取り組んだキックボクシングでは那須川天心と同じジム。中2からボクシングに専念し、U―15、アンダージュニアなどで全国制覇。習志野高で高校6冠を果たし、2年時の16年に世界ユース選手権フライ級で金メダル。3年時の17年全日本選手権バンタム級優勝などアマ13冠。身長1メートル71の右ボクサーファイター。家族は両親と兄、弟。

続きを表示

「井上尚弥」特集記事

「中谷潤人」特集記事

格闘技の2022年4月27日のニュース