井上尚弥 痛感した「防衛重ねていく難しさ」 今後は「4団体統一して…新たな階級でチャレンジしたい」
プロボクシングWBA&IBF世界バンタム級統一王者・井上尚弥(28=大橋)が19日、フジテレビ「ワイドナショー」(日曜前8・00)にゲスト出演。WBA6度目、IBF4度目の防衛に成功した一戦を振り返った。
井上は14日、東京・両国国技館で行われたプロボクシングWBA・IBF世界バンタム級タイトルマッチ12回戦で統一王者・井上尚弥(28=大橋)がWBA10位、IBF5位のアラン・ディパエン(30=タイ)を8回2分34秒TKOで下し、19年11月以来となった国内リングでWBA6度目、IBF4度目の防衛に成功した。同試合は井上の国内世界戦では13戦目で初めて地上波中継がなく、1番組ごとに課金されるペイ・パー・ビュー(PPV)方式でライブ配信された。
スタジオに登場すると、ボクシングファンで知られる「ダウンタウン」の松本人志(58)は「まあ、今回も綺麗な顔やわ」と感心。井上も「そうですね、ダメージはなく」と“綺麗な顔”を見せた。
今回の試合も観戦したという松本が「すごかったですね、相手が」と話を振ると、井上は「試合前の評価はランキングの評価だったんで、舐めていたわけじゃないですけど、このぐらいの仕上がりで当日迎えれば、このぐらいで終わるだろうっていうのは自分の中でもあった。でも、いざ戦ってみたら、すごいポーカーフェイスで打たれ強くてタフで、俺、逆にパンチがないんじゃないかって錯覚してくるぐらいだった。効いてないんじゃないかって」と回想。松本も「闘牛士いうと、相手はめちゃくちゃヤリ刺さってた。でも、来んねんもん。勝てないまでも、負けてたまるか!っていうすごい根性は感じましたよね」と話すと、井上も「途中から勝つボクシングではなく、我慢して我慢して、倒れさないボクシングに相手が切り替えていたので、逆にそういう選手を倒すのは難しかった」と振り返った。
コロナ禍でなかなか対戦相手が見つからない日々については「今回、コロナ禍で日本での試合ができるということに対してモチベーションをすごく上げてきた。WBSS(ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ)のドネア戦と今回の試合を比べたら、自分では落ち度なく仕上げてきたつもりだった」としながらも「終わってみれば、心のどこかでモチベーションの差を感じるところがある。そこのモチベーションの保ち方、対戦相手によってそこの差が生まれてくる。やっぱり防衛を重ねていく難しさ、毎回、統一戦だったり、チャンピオンクラスと試合ができるわけではない。そこの保ち方が難しいなと今回、感じましたね」と語った。
今後については「自分のキャリア、現役引退を35歳というところでゴールは決めている」としたうえで「あと7年ぐらいしかない。それってもたもたしていられなくて、できることなら早くこのバンタム級で4団体統一(したい)。統一して、階級を上げて、また新たな階級でチャレンジしたい。それが理想な、来年の道ですね」と今後の目標を明かした。
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