王者・矢吹正道「来年2~3月に初防衛戦やれれば」 海外プロモーターなどの“いい話”で現役続行
プロボクシングのWBC世界ライトフライ級王者・矢吹正道(29=緑)が1日、名古屋市内のホテルで約120を集めた祝勝会に出席し「うれしい」と改めて喜びをかみしめた。注目の今後は現役続行し、早ければ来年2月に初防衛戦に臨む方針を明かした。
9月22日に世界奪取した直後は低額なファイトマネーを理由に進退を保留した。同月末にはジムで練習を再開。「1週間はボーッと過ごしたけど、このまま(建設業の)仕事をしていてもなあ…と。いい話も来ていたので」と翻意した。“いい話”の一つは同じ階級のWBA王者・京口紘人(27=ワタナベ)が契約している英プロモート大手マッチルーム社からのオファーだった。契約に至ればファイトマネーは「自分が思っていた額の倍ぐらいある」そうで前向きに検討中。また、京口と同じプロモーターになれば「(互いのベルトを懸けて)戦う可能性は高くなると思う」と統一戦に意欲を示した。「(世界王者という)夢がかなった後は仕事としてやっていかないといけない」。子供2人と奥さんを養う大黒柱としての責任感をにじませる。
初防衛戦の時期について「来年2~3月にやれれば」と話す。例年12月に多くの世界戦が組まれるが「2カ月ぐらい、しっかり準備したい。中途半端な気持ちではやれない」と年内の次戦実施には否定的。次の目標を問われると「価値ある相手と戦いたい」と答えた。他団体王者との統一戦やフライ級に進出しての2階級制覇も視野に入れるが、それはあくまで“強い相手”との対戦を望むからだという。「自分が不利と言われる方が燃えるので」。前王者・寺地拳四朗(29=BMB)との再戦について「その(価値ある相手の)中に再戦はあまりない。でもWBCから指令が出れば、それを優先する。勝てるかどうか分からないけど、試合が決まれば勝てるように練習するだけ」と心境を説明した。
この日の祝勝会では矢吹が入場テーマに使用している「ヒーロー」を歌手の麻倉未稀が熱唱した。
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