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関西ボクシング界のホープ、前田稔輝はデビュー8連勝も内容に納得いかず「負けと同じぐらい悔しい」

[ 2021年8月8日 18:30 ]

デビューから8連勝し、リングアナの質問に答える前田稔輝
Photo By スポニチ

 19年の全日本フェザー級新人王で日本同級12位の前田稔輝(24=グリーンツダ)が8日、枚方市総合体育館で60キロ契約6回戦に臨み、東祐也(21=北海道畠山)を6回判定3―0(60―54×2、59―55)で下し、デビューから無傷の8連勝とした。

 フェザー級(リミット57・1キロ)より約3キロ重い契約体重の試合で、ライト級(同61・2キロ)を主戦場とする選手を迎えた。頭を下げ、左右を振り回しながら突っ込んでくる相手への対応に序盤は苦慮。真っすぐに後退し、右をもらう場面があった。中盤以降はボディーワークとステップで体勢を入れ替え、得意の左ストレートや左ボディーを着実にヒットさせた。大差判定勝ちも、2試合連続でKOを逃して本人は納得できない様子。「負けと同じぐらい悔しい内容。(相手の突進を)かわした後に見てしまって、攻撃につなげられなかった」と反省しきり。

 小1から日本拳法を始め、大商大まで全国制覇は通算10度を数えた有望株。19年4月のプロデビューから戦績は8戦全勝4KOとなった。本石昌也会長は「勝てたのは良かったが、もっと内容を期待していた。キャリア不足ではあるが、そろそろチャンピオンになれるボクシングを見せてほしい」と今後に期待した。

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2021年8月8日のニュース