岡沢セオンが初戦突破!1年4カ月前に敗れた相手にフルマークの完勝でリベンジ
東京五輪第2日 ボクシング男子ウエルター級1回戦 ( 2021年7月24日 両国国技館 )
日本男子のトップを切って登場した岡沢セオン(INSPA)はクリシャン・ビカス(インド)に5―0で判定勝ちし、27日の2回戦に進んだ。
昨年3月のアジア・オセアニア予選で敗れた相手だったが、1年4カ月ぶりの再戦ではフルマークの圧勝で雪辱した。右ジャブを上下に打ち分け、スピード満点のワンツーを繰り出して序盤から主導権を握る。2回にはビカスが左目尻をカット。3回には返しの右フックが顔面をとらえてダウンを奪うなど、最後まで危なげない闘いぶり。試合終了のゴングが鳴ると、勝利を確信したようにガッツポーズを決めた。
父がガーナ人で母が日本人の岡沢は山形県山形市出身で、現在は鹿児島県鹿屋市に拠点を置く。今年4月からは約20社の支援を受け、スポンサー収入だけで活動するプロのアマチュアボクサーとして活動している。アマチュアボクシングの魅力に取りつかれ、その魅力を広く伝えることを自身の役目だと考えている。
2回戦は第3シードのロニエル・イグレシアス(キューバ)との対戦になるなど、強豪ひしめくブロックだが、「金メダルを獲って感謝の思いを伝えたい」という気持ちは強い。コロナ禍で海外五輪代表との練習は直前で取りやめになったが、1年延期されたことで進化したことを証明。岡沢は目標の金メダルに向かって突き進む。
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