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中谷潤人、米国でのV1戦へミニ合宿スタート「インパクトを与えて初防衛したい」

[ 2021年7月18日 17:04 ]

相模原・城山湖周辺で走り込みのミニキャンプを行ったWBO世界フライ級王者・中谷潤人
Photo By スポニチ

 プロボクシングのWBO世界フライ級王者・中谷潤人(23=M.T)が18日、同級1位アンヘル・アコスタ(30=プエルトリコ)との初防衛戦(9月10日、米アリゾナ州ツーソン)に向け、相模原市の城山湖周辺でミニキャンプをスタートさせた。

 ジムの仲間の神足茂利、石澤開、熊谷祐哉、斎藤哲平も参加し、まずは神奈川県警と神奈川県防犯協会連合会から贈呈された「防犯ロードワーク」のビブスを着用して2.7キロのコースをジョギングで上り、その後、片道3.5キロと2.7キロのコースを1往復ずつ。気温31度の暑さの中、標高差約250メートルの坂道を計15.1キロ走り込んだ。

 コースは陸上男子400メートル障害の日本記録保持者で“侍ハードラー”として知られる為末大が法大時代にトレーニングに使用。地元の男性によると、シドニー五輪女子マラソン金メダリストの高橋尚子が五輪前に走っている姿を見掛けたこともあるという。

 コロナ禍のため、宿泊はせず、20日まで3日間、日帰りでトレーニングを続ける予定。2日目以降は単独で走り込みを行う。中谷は「アコスタ戦に向けて始動というか、気持ちを切り替え、しっかりとした土台をつくる。新人王トーナメントとか試合間隔が短い時は(キャンプが)できなかったこともあるけど、やはり、土台ができると良いパフォーマンスにつながるので」と話した。

 当初、アコスタ戦は5月に国内で設定されていたが、正式発表されないまま延期。だが、昨年も2度延期された試合で王座を獲得しているだけに焦りはなかった。1度、気持ちを緩める期間をつくり、その後は自分の課題を見直し、それを克服する時間に充てた。

 ミニキャンプ後からは本格的な対策もスタート。7月下旬か8月上旬に渡米し、中学卒業後から師事するルディ・エルナンデス氏のもとでスパーリングなどアコスタ対策に取り組む予定だ。中谷は「米国での試合になったことは環境的にありがたい。良いパフォーマンスをして僕の実力を見せ、インパクトを与えて初防衛したい。大きな舞台を用意してもらえたので僕自身も自分に期待しています」と力強かった。

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2021年7月18日のニュース