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豊嶋亮太「先輩たちに続く道は切り開けた」 節目600回興行で2冠統一

[ 2021年5月20日 20:33 ]

<東洋太平洋&WBOアジアパシフィック・ウエルター級王座統一戦>10回KO勝ちで東洋太平洋王座を初防衛、WBOアジアパシフィック王座を獲得した豊嶋亮太(右)
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 プロボクシング東洋太平洋&WBOアジアパシフィック・ウエルター級王座統一戦12回戦は20日、東京・後楽園ホールで行われ、東洋太平洋王者・豊嶋亮太(25=帝拳)がWBOアジアパシフィック王者・別府優樹(30=久留米櫛間&別府優樹)に10回2分59秒KO勝ちし、東洋太平洋王座の初防衛に成功するとともに、WBOアジアパシフィック・バンタム王座を獲得した。

 21勝20KOと高いKO率を誇り、“九州のタイソン”の異名を持つ強打の別府に対し、「序盤は固さもあった」と振り返った豊嶋だが、身長とリーチのアドバンテージを生かし、序盤から主導権を握りる。カウンターの左フック、右ボディーストレート、左ボディーを次々にヒットさせた。7回、元世界3階級制覇王者ホルヘ・リナレス“直伝”の右アッパーを効かせた後の左でダウンを奪うと、10回終了間際には別府をコーナーに追い詰め、連打で沈めた。

 この日は伝統のボクシング興行「ダイナミックグローブ」600回の節目。豪快な勝利で2冠王者となった豊嶋は「意識しないようにしていたけど、気持ちは高まり、緊張もあった。先輩たちに続く道は切り開けたと思う」と胸を張った。

 別府の強打に対してスイングの角度を映像で徹底研究し、強打を殺すディフェンスを意識。攻撃面では緩急と高低差を使うことで相手の意識を分散させることを狙った。9回までの途中採点でも6~10点の大差を付ける完勝だった。

 WBO世界12位の別府に勝利したことでで世界ランク入りも確実。目標の世界挑戦に一歩近づいた25歳は「自分はまだまだですけど、もっと研鑚を積んで、これから先の道を進んでいきたい」と力強かった。

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