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井岡 次なる標的はSフライ級最強・エストラーダ「倒せば、この階級で最強だと証明できる」

[ 2021年3月30日 05:30 ]

スポーツニッポンのオンライン取材に応じたWBO世界スーパーフライ級王者・井岡一翔(Ambitionジム提供)
Photo By 提供写真

 プロボクシングWBO世界スーパーフライ級王者・井岡一翔(32=Ambition)が29日、オンラインでスポニチ本紙単独インタビューに応じ、今後の展望などを語った。昨年大みそかに田中恒成(25=畑中)との日本人対決を制し、国内はもちろん海外でも評価を高めた井岡は、WBAスーパー&WBC同級統一王者フアンフランシスコ・エストラーダ(30=メキシコ)をターゲットに階級最強を証明することを目標に掲げた。

 田中との“大みそか決戦”から3カ月。井岡は次戦に向けての準備を着々と進めている。約1カ月は休養期間にあて、家族旅行などでリフレッシュ。2月上旬からジムワークを再開したという。
 「まずは体づくりから始めてボクシングに移行していく感じ。試合が決まるまでスパーリングはしないので、今は自分のパフォーマンスをどれだけ上げられるかを考えています」

 田中にKO勝ちしたことで、米国で最も歴史と権威を持つ専門誌「ザ・リング」のパウンド・フォー・パウンドで10位にランクインするなど海外での評価も高まった。次は他団体王者との統一戦などビッグマッチの実現。井岡は最も戦いたい相手にエストラーダの名を挙げ、その理由を「チャンピオンという枠を超えて世界的に評価されている選手なので、エストラーダを倒せば、この階級で最強だと証明できる」と説明。「世界的認知じゃなければ意味がない。それが実現できて復帰した意味もあると思う」と付け加えた。

 ただ、WBCがエストラーダを含む4選手によるトーナメントを打ち出したため、すぐに対戦を実現させるのは難しくなった。

 「ビジネスとしては理解できますけどね。以前から(エストラーダが)シーサケットと対戦する流れがあったのも知っていたし、その上で食い込んでいけたらと。対戦が決まれば、結果を出せる自信はあります」

 井岡は6月下旬か7月上旬に今年初戦を行い、年末までにもう1試合という希望を持っている。コロナ禍も影響しそうだが、「いかに自分が引き寄せられるかだと思う。やるべきことをやるだけです」と焦りはない。

 先月11日に開催されたイベント「LEGEND」ではファンからWBA&IBF世界バンタム級統一王者・井上尚弥(27=大橋)との“対戦”を望む声も上がった。「階級は1つ違うだけだけど、(対戦を)意識したことはないし、彼も考えていないと思う。僕自身はスーパーフライ級で結果を出すだけ」。目指すは階級最強の証明。自らの道は自らの拳で切り開く。

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