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東京五輪ボクシング代表が3月中旬に本番想定の合宿を実施

[ 2021年2月2日 14:19 ]

国立競技場
Photo By スポニチ

 国内アマチュアを統括する日本ボクシング連盟の本博国・男子強化委員長は2日、3月中旬に都内で、東京五輪本番を想定した代表強化合宿を行う予定を明らかにした。男子ライト級代表の成松大介(自衛隊)、同ウエルター級代表の岡澤セオン(鹿児島県体協)、同ミドル級代表の森脇唯人(自衛隊)が参戦するチャリティーイベント「LEGEND」(11日、東京・国立代々木競技場)へ向けたオンライン会見で語ったもの。男女代表の計6選手と世界最終予選(時期未定)に出場する代表候補選手らをナショナルトレーニングセンターに集め、3月12日から実施するという。

 本強化委員長は新型コロナウイルスの影響により、ほぼ1年間実戦を経験していない選手たちの試合カンを懸念。「体重を自分の階級に一度も落としていない選手もいる。体重のコントロールを克服する意味でも本番へ向けた課題が見つかる」とし、毎朝計量を行ったあと、試合を想定したスパーリングを行う合宿の計画を披露した。

 東京五輪の1年延期が決まってから、男女代表はそれぞれ月1、2回のペースで、全国各地で強化合宿を実施。男子代表は2月下旬から福島・会津若松でも合宿を予定している。本強化委員長は4月以降、五輪本番まで3回の強化合宿を行う予定も明かしたが、海外での合宿や試合参戦については未定。日本代表のウラジーミル・シン・コーチ(ウズベキスタン)からはロシア・カフカス地方で合同合宿に参加する提案などもあったというが、現状では帰国後に2週間の隔離があるほか、現地で感染するリスクも考慮して「様子を見ている状態」という。本強化委員長は「できるだけ早く海外での試合経験を積んだり、海外の選手とグローブを交えた実戦練習をさせたい」と、もどかしい現状を説明した。

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2021年2月2日のニュース